長く使いたいヌメ革を使ったスクエアなiPad Proスリーブを買った
ほぼ発売開始と同時に買った「iPad Pro」(12.9インチ)だったが、本人の、そして周囲の予想も大きく裏切って、昨今では筆者のモバイル・クライアントのメインマシンとして大活躍している。
1993年5月に発表された「ThinkPad 220」以来、23年もの間「モバイルPC・命」の“ICTライフスタイル”をし続けて来た筆者ではあったが、昨今の2つの大きな変化がiPad Proだけでオン・ザ・ウェイの仕事は100%実現できるようになってきた。
最初の一番大きな点は、PowerPointなどのプレゼンテーションを制作する作業そのものを基本的にモバイル環境ではやらず、すべて自宅のハイパワーなデスクトップPCを使ってストレスなくヤルことを決めた働く体制の変更だ。
ニ番目はiPadをはじめとするタブレットの中にもLTE(WAN通信)機能を当初から内蔵した通信クライアントが登場し出したことだ。なぜかグローバルなパソコン企業にも関わらず、LTEなどのWAN機能の搭載に消極的なメーカーは多い。
もはやオン・ザ・ウェイで24時間365日活用する機器に、どこでも利用できるかどうか極めて怪しい日本のWi-Fiはあてにはできない。別ボックスのWiFiモバイルルーターも面倒だ。そんなこんなでiPad Pro LTEモデルはアッという間に筆者の唯一無比のモバイル・クライントの筆頭商品になった。
しかし、今回はいつもと違って、躊躇なくすぐに決まるはずのiPad pro用のケースが決まらない。最初は、もしかしたらキーボードもいるかも……と、大きな勘違いをしてしまって、超重いロジクールの「CREATE iPad Pro キーボードケース」(実測742g)を買ってしまったりした。
実際にiPad Proと一緒に使ってみたところ、キーボードタッチは快適でも、筆者の「ThinkPad X1 Carbon」の1.4kgよりも重くて、ほとんどど使うこともなく、すぐさまオークション行きになってしまった。
しかし、何もケースがないと薄くてシャープで大きなiPad Proをうっかり落下した時や、机の上にラフに置く時などに気を使ってしまう。
心配症で貧乏性の筆者は、結局、安くて軽い、実測149gの「ソフトクリアTPUケース」を買ってしばらくお茶を濁していた。
しかし、ソフトクリアTPUケースは、カバンの中に他のものと一緒に入れた時に、iPad Proの背面は守ってくれても、液晶面は剥き出しだ。
結局、カバンに収納して移動の時にも、お決まりの封筒風ケースに入れたり、プチプチ封筒の側面を切り開いて、iPad Proを挟んだりして使っていた。
そんなある日、偶然見つけた国立商店の「職人が作るオイルドレザースリーブ for iPad Pro 12.9インチ用 スペシャルエディション」という超長い名前の専用ケース(以降、スリーブと表示)をウェブで見つけた。これが今日の衝動買いアイテムだ。
オマケに筆者の購入したモデルはApple Pencil専用ペンホルダー(オプション)付きのより個性的かつ実用度の高いモデルなのだ。
パソコンケースのように長辺からiPad Proを出し入れできる
アップル系の商品は本家もそうだが、昔からパッケージにもほかとは違う主張があることが重要だ。
そこはスリーブの発売元である国立商店もぬかりはない。パッケージにあまりコストをかけずに“高級感”とユーザーの“買ってうれしい感”を出すにはブラックカラーが理想的だ。
同じブラックでも、取り扱いの難しいシャインなカラーではなく、マットなイメージのパッケージが理想的。国立商店のスリーブはまさにそんな模範的な黒いマットなパッケージに入ってデリバリーされてきた。
しかし、パッケージの表面に書かれた会社のロゴはシャインなブラック。今時なのでメイドインジャパンがヤケに輝いて見える。
早速、箱から取り出したスリーブは最初から極めてなめらかで気持ちいい手触りのヌメ革だ。ご存知の方には釈迦に説法となってしまうが、ヌメ革は植物性のタンニンで長時間かけてなめした革のことだ。
筆者がスリーブを選択した一番の要件は、四角い長辺からiPad Proを出し入れできることだった。
たいていのケースは短辺からの出し入れが普通の商品が多い。パソコンのインナーキャリーケースはほとんどが長辺からの出し入れが基本なのに、なぜかタブレットは短辺からの出し入れが多くなっている。
なんとなくサイズが小さく、縦使いが多く、そういう印象写真が多いタブレットイメージの刷り込みなのかもしれない。

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