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Kingston「HyperX Cloud Revolver」

気付かなかった音が聞こえるスタジオグレードなヘッドセット

2016年04月10日 12時00分更新

文● 加藤 勝明 編集●北村/ASCII.jp

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 PCゲームでの勝率を上げる秘訣はいくつもあるが、ゲーマーが身に付けるデバイスの良し悪しもある程度は関係してくる。そのためにプロゲーマーはキーボードやマウスの選択にこだわるのだが、もう1つ決して侮れないものがある。

 それはヘッドセットだ。単純に良い音を聞くだけでなく、忍び寄る敵の足音から方向を察知する、さらにはボイスチャットを確実に届ける(聴く)などの要素が求められる。特にスピーカーでちょっと音を出そうものなら家族や近隣から苦情が飛んでくる我が国の住宅事情だと、ゲーマー必携のデバイスといえるだろう。

 数あるゲーミングヘッドセットの中でも特に注目したいのが超有名メモリーメーカーとして知られるKingstonの最新作「HyperX Cloud Revolver」だ。

Kingstonの最高級品ブランド“HyperX”を冠した最新ゲーミングヘッドセット「Cloud Revolver」。5月14日発売予定で予価は1万5000円前後

 同社からはすでにスタンダードな“HyperX Cloud Core”、その上位版である“HyperX Cloud”、USB接続にも対応しでバーチャル7.1chサラウンド機能も備える“HyperX Cloud II”の3モデルが発売済み。

 そして今回レビューするRevolverは、デザインからオーディオドライバーまで一新し、“スタジオグレード”の音質を狙ったモデルだ。5月14日の発売を前に、実機に触れる機会を得たので早速テストしてみたい。

HyperX Cloud Revolverの主なスペック
ドライバー 50mm径
タイプ 密閉型(サーカムオーラル)
周波数 12Hz~2万8000Hz
インピーダンス 30Ω
T.H.D. 2%未満
入力電力 定格 30mW、最大 500mW
ケーブル長 ヘッドセット側1m+オーディオコントロールボックス側2m
重量 360g
重量(マイク含む) 376g
マイクの主なスペック
方式 エレクトレットコンデンサーマイク
極性パターン 単一指向性、ノイズキャンセリング
周波数 50Hz~1万8000Hz
感度 -40dBV (0dB=1V/Pa、1kHz時)

写真でみるHyperX Cloud Revolver

 ここからはRevolverを写真を中心にチェックしていこう。

重厚なパッケージを開くと、Revolver本体とオーディオコントロールボックスが出現。他に後述するマイクユニットも同梱されている

 Revolverは従来の丸っぽいデザインを捨てて、ややメカニカルな雰囲気を強めたサーカムオーラル式のハウジング、つまり耳をスッポリと覆うタイプの設計になっている。ハウジングは密閉型なので、音漏れを気にせずゲームの音に集中できるのだ。

耳をすっぽり覆うドライバーユニットと、スチール製のフレーム。ハウジングは可動式だが、全体にグラつきの少ない、しっかりとした作りという印象

ハウジングの形状は従来のシンプルな形状とうってかわって、凹凸のあるSFっぽいものになった。艶消しと艶あり、さらに梨地の部分を巧みに使い分けて立体感を出しているのがグッド。ちなみに赤い部分は光らない

 ハウジングを支えるフレームは薄手のスチール製で、シャープな見た目を演出するとともに高い耐久性も確保している。肝心のドライバーユニットだが、同社のCloudやCloud II(53mm)よりもやや小さい、50mm径の指向性ドライバーが採用されている。

ハウジングへ伸びるケーブルの這わせ方も丁寧だ

こんなところにHyperXのロゴが隠されていた。ヘッドバンドの内側もイヤーパッドと同じ素材が使われている

 ただ、Kingstonによるとドライバーは“次世代型”の新型ユニットに更新されており、その証拠に同社の従来品よりも周波数特性が高音側に広く(Revolverは2万8000Hz、従来品は2万5000Hz、下限は共に15Hz)、この点が“スタジオグレード”と銘打つ根拠になっている。

装着時のイメージ。耳全体をガバッと覆うイヤーパッドの柔らかさが絶妙だ

マネキンだとイメージが……という方のために、週アスのつばさちゃんに装着してもらった。Revolverのハウジングが大きく耳の周辺を覆うイメージだ。音楽観賞用にも使える製品だが、これを外出時に装着するのはためらう

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