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ゲーミングキーボードの新しい選択肢となるか?

Cherry MX対応で玄人好みなHyperXのキーボードレビュー

2017年09月26日 11時00分更新

文● 加藤 勝明 編集●ジサトラ ハッチ

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 PCゲームで上に勝ち上がるには、プレイヤースキルと良いゲーミングギアの両方が必要だ。特にキーボード入力の多いFPSやMOBA、ストラテジー系においてはプレイヤーの入力を確実にPC側に伝達する良質なキーボードが欠かせない。

 ゲーミングキーボードに何を求めるかはユーザーによって異なる。マクロ機能や発光機能等は最近の高級機の定番機能だが、もっと質実剛健な“玄人っぽい”ものが欲しい人もいるだろう。

 そんな人にオススメしたいのがメモリーやSSDメーカーとして有名なKingstonの「HyperX」ブランドの製品。同社はこれまで「HyperX Alloy FPS」というスリムだがテンキーありのモデルを出していたが、今回は9月21日発売の新製品「HyperX Alloy FPS Pro」と「HyperX Alloy Elite」を紹介しよう。

Kingstonのゲーミングキーボードの新作が「HyperX Alloy Elite」(写真左上)と「HyperX Alloy FPS Pro」(写真右下)

マウスブン回し派なら
「HyperX Alloy FPS Pro」

 事務作業が多いならテンキー付きはそれなりに役立つが、純ゲーム(特に洋ゲー)目的だとテンキーはほとんど使われない。テンキーありはマウスのポジションが右にずれるから嫌だとか机が狭い、あるいは単純に持ち運びの楽なゲーミングキーボードが欲しい人に最適なのが「HyperX Alloy FPS Pro」だ。予想実売価格は1万3000円前後。

 基本的なデザインは「HyperX Alloy FPS」と同じ。テンキー部分がないだけだが、これだけでもマウスのポジションが8cmほど近くなる。特にキーボード右側を手前に寄せるスタイルの人は、この8cmは非常に大きな差となるだろう。

「HyperX Alloy FPS Pro」は、カーソルキーを残したHyperXブランドでは初の70%テンキーレスモデル。テンキー部がない以外は英語配列、横長のANSI Enter、赤のバックライトなど基本的なデザインは既存の「HyperX Alloy FPS」のものを踏襲している

 キースイッチはおなじみのCherry MXで、軸色は赤(スコッと沈む)/茶(クリック感がある)/青(カチカチ言う)の3種類が用意されている。

スイッチは押下時にスコッと沈み込む、筆者イチオシの“リニアフィール”なCherry MXの“赤軸”

 このスイッチは厚さ約1mmの強固なスチール板に取り付けられているため、ボトムケースは非常に薄くできている。パームレストを用意しなくても手首に負担がかかりにくいのは長時間プレーする人にとってうれしい設計だ。

キーキャップはいわゆる“OEMプロファイル”と呼ばれる一般的なもの。手前に来るCtrlキーの高さ(接地面からキートップ端までの高さ)は約28.5mmと低いため、手首への負担も少ない

 無駄を削ぎ落としたシンプル仕様のため、これ以外の“今時のゲーミングキーボード要素”はさほどない。マクロキーなし(あっても大会などでは使えないことも多いが)、バックライトは赤色のみ、発光パターンもプリセットのみと絞られている。

 だが、ポーリングレートが1000Hzだったり、ケーブルに耐久性の高い布巻ケーブルを採用するなど、ゲーム大会に自分のお気に入りキーボードを持ち込むゲーマーを想定していることは確かだ。

 その他「HyperX Alloy FPS」では搭載されていたキーボード本体のUSB充電専用ポートは、スペースの都合か削られている。

持ち運びを意識した製品なのでミニUSBケーブルは着脱式。ケーブルは布巻のしっかりしたものが付属する

発光モードは6つ、輝度は5段階。ゲームで多用されるWASD中心の発光モードのほか、ユーザーが発光するキーを指定できるモードもある

そのほかゲーミングキーボードらしい機能としては、Fn+F12キーでWinキーが無効になるほか、F9~F10でボリューム調整ができる。とにかく機能を厳選した感が強い

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