「どこにメリットがあるのかよくわからないのでお願いします」
と、1ヵ月半ほど前に編集部から「Chromecast Audio」が送られてきました。Googleの超小型ネットワーク・オーディオ・プレイヤーで、無線LANにつないで、設定用アプリ「Chromecast」をインストールしたスマホで操作します。アナログ出力をパワードスピーカーやオーディオアンプに接続して鳴らします。
米国では2015年9月末より35ドルで売られており、日本は2016年2月18日より発売開始。価格は4980円で、機能を考えるとお買い得感なのですが「でも、それってBluetoothスピーカーじゃダメなんですか?」と言われがち。
実際使ってみるとメリットは確実にあるのですが、無線でつないでスピーカーから音が出るという見た目がBluetoothと同じなので、いまいち良さが伝わりにくいわけです。
一方、姉妹品に、テレビ向けの「Chromecast」があり、これはメリットが見た目でわかりやすい。テレビのHDMI端子につなぐと、YouTubeやNetflixなど、さまざまな動画サービスがドカーンと大画面で観られるわけなので。価格も同じ4980円。費用対効果もわかりやすい。
そのChromecastから画像出力を省略し、音声出力に特化したのがChromecast Audioというわけですが、天才集団のGoogle様もそのメリットをうまく示す一文が思いつかなかったのか、製品ページの冒頭には、こんな風に大きく書かれています。
「大きな音で楽しもう」
ううむ。そうなってしまう理由はわかるものの、やっぱり「Bluetoothスピーカーでいいんじゃないの?」と言われても仕方ないなあと。大きくなるからうれしいみたいな訴求の仕方は、やっぱ違うよなあと。テレビじゃないんだから。
しかし、私はBluetoothスピーカーのオーディオインに、わざわざChromecast Audioをつないで使っています。つまり、Bluetoothより便利なところは確実にあるのです。
じゃあ、Chromecast AudioはBluetoothスピーカーとなにが違って、どう良いのでしょうか。