Lightroom CC(2015)の使い勝手を確認
さて、現像処理を見てみると、Lightroom CC(2015)の場合、WBの値調整時にもたつくことがあった(これはデスクトップPCでも起きるため、どちらかというとLightroom CC(2015)側の問題のような気もする)。しかし、WB(ホワイトバランス)以外のパラメーターではサクサクだったので、GPU支援も含めてバランスがいいといえる。また、42メガピクセルのデータの場合はプレビューにもたつくことがあったので、状況次第ではデスクトップPCにシフトした方がいい。
テザー撮影をしながら、補正処理を割り当てていくといった作業は快適だった。連写数が多い場合は、接続規格次第になるが、たとえば洋服や小物などを撮影して、そのまま処理をさせるといった用途については問題はないだろう。物理サイズが大きいため、クライアント同席時によさそうなのも確かだ。
パームリジェクションに加えて、
「タッチスクリーン切り替えユーティリティ」を用意
ペン入力で気になるのは、精度だけでなく、パームリジェクションの有無もある。FZ-Y1Dはパームリジェクションについては機能しており、さらに「タッチスクリーン切り替えユーティリティ」も利用できる。これを実行することでタッチ機能自体をオフにして、電子タッチペンのみに反応するよう設定可能だ。電子タッチペン中心の操作であれば、タッチ機能は邪魔になりがちなので、タッチスクリーン切り替えユーティリティをタスクバーにセットしていつでも手早く有効にできるようにしておくといい。
また、このほかの機能を見てみると、キーアサイン可能なキーパッドを表示する「キーパッドユーティリティ」や画面回転ツール、ビデオ入力ビューワーなども用意されている。
ビデオ入力ビューワーは、HDMI入力用で、独自チップを介してウィンドウ内に入力ソースが表示されるというもの。Windowsからは映像が見えていないため、スクリーンショットを撮影しようとしても、ブランク状態になる。HDMI 2.0対応なのでフルスクリーンにすれば4Kソースを等倍表示できるほか、ウィンドウ表示させて、カメラからのHDMI出力を受けることも可能だ。使い方はジャンル次第だが、割と便利なので、単純に他の作業PCからの入力を受けておき、処理状況をチェックするといった使い方もなかなかいいハズだ。