ASCII.jpで密かにシリーズを追っている、パナソニックのハイエンド20型タブレット「TOUGHPAD 4K」。筆圧検知に対応した電子タッチペンもオプションで用意されており、主に法人向けとして展開されている(個人事業主への販売も行なわれている)。最新モデル「FZ-Y1D」は、外観自体は従来シリーズと大きく変化していないものの、GPUとHDMI入力対応がポイントで、より現場での作業性を重視した仕上がりとなっている。
「TOUGHPAD 4K」シリーズレビュー
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・マンガ家さんが20型4Kタブレット「TOUGHPAD 4K」を試す—颯田直斗先生編
・“本命”、マンガ家さんと20型4Kタブ「TOUGHPAD 4K」を再び試す―颯田直斗先生編
外観はこれまでのシリーズを踏襲
FZ-Y1Dが搭載するディスプレーは20型で、最大解像度3840×2560ドット(アスペクト比3:2)、ISPα液晶を採用。ほぼA3の画面サイズ(A4パンフレットの見開き)、176度以上の視野角という点から、ユーザーがひとりで作業するためのPCという点に加えて、画面上に表示した図面を会議・プレゼンなどで複数人数で確認することも想定している。インターフェースについては4K入力に対応するHDMI入力がユニークだが、ほかには大きな変更はなく、どちらかというとPCとしてのスペック強化が目立つ。
FZ-Y1DのCPUはCore i7-5600U vPro、16GBメモリー(DDR3L、増設不可)、ストレージは 256GB SSD、そしてGPUとして「AMD FirePro M5100」(2GB)を採用している。業務用途向けのCAD、3D CG、画像処理アプリケーションの多くがOpenCL/OpenGLをサポートするため、内蔵GPUよりも性能の高いディスクリートGPUの採用は正解だろう。
念のため、インターフェースを見てみると、USB 3.0端子、SDカードリーダー(USH-II)、拡張バスコネクタ(24ピン)、HDMI 2.0入力端子、Mini DisplayPort出力端子、スマートカードリーダー、マイク入力、オーディオ出力、マイク入力、有線LANを備えている。またワイヤレスはIEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1。
そつなく揃っているが、USB 3.0端子の少なさが気になる人もいるハズ。この点はUSBハブでフォローするしかないのだが、設置環境次第ではあるので、導入に当たって環境を見直すといいだろう。ハードウェア形状としてはタブレットだが、利用形態としてはノートPCに近いといえる。