本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。
UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。
私事で恐縮だが、起動ディスクの空き容量がなんとも心もとない。原稿執筆用モバイルマシンのMacBook Air(11-inch、Mid 2013)は購入から早2年、120GBのSSDは残り20GBを切る状態が続いている。Core iシリーズ第6世代の「Skylake-U」を積むMacBook Airがリリースされれば、すぐにでも買い替える準備はできているのだが、待てど暮らせど吉報は届かない。もうしばらく、整理整頓しながら使い続けるしかなさそうだ。
その整理整頓だが、主要なターゲットは「ホームフォルダ」だ。マルチユーザー環境を前提とするOS Xの場合、ユーザー別に割り当てられた領域(/Users/****
)以下に「書類」や「ピクチャ」といったフォルダを用意し、そこに各種文書を保存する。アプリケーションは不可視属性の「ライブラリ」フォルダに専用領域を設け、そこにキャッシュや各種リソースを置くことが原則だ。
サードパーティー製のディスククリーンツールも、基本的にはホームフォルダ以下を整理整頓の対象とする。特定のファイルフォーマット/拡張子を持つファイル、容量がかさみがちなディスクイメージ(*.dmg)や書庫ファイル(*.zip)を検索し、一定の基準に従い削除すれば、空き容量が復活するという寸法だ。システム領域もサポートされてはいるが、一抹の不安は残る。
それに、Finderではホームフォルダ以外の領域を整理整頓することが難しい。ホームフォルダ以下のファイルが主要な削除対象であることは確かだが、作成されたまま顧みられないテンポラリファイルなど、削除しても差し支えないファイルは多数ある。OS標準の「Time Machine」でバックアップを作成したうえで作業に臨めば、うっかり重要なファイルを削除してしまっても取り返しがつくため、試す価値はあるだろう。
問題は、どの領域にあるどのファイルを削除していいのか、どのように削除するのか、ということだ。具体的な手順を交えながら、ホームフォルダ以外の領域にある不要なファイルの削除を進めていきたい。
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