ベンチマークで速度チェック
では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。今回は、HyperX Savageの240GBモデルと、HyperX Predatorの240GBモデルを用意し、それぞれの速度を検証している。
また、テスト環境は以下に示したとおりで、HyperX SavageはSATA 6Gbpsポートに、HyperX PredatorはPCI Express Gen3 x16スロットに接続してテストを行なった。
テスト環境 | |
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CPU | Intel「Core i7-4770K」(定格.5GHz、最大3.9GHz) |
マザーボード | MSI「MSI Z97A GAMING 6」(Intel Z97 Express) |
メモリー | DDR3-1600 4GB×2 |
システム用SSD | Samsung SSD 840 PRO 256GB |
OS | Windows 10 Pro(64bit) |
HyperX SavageはSATAでトップクラスの速度
HyperX Predatorもハイエンドらしい速度を発揮
まず、CrystalDiskMark 5.0.2の結果だ。今回はデータサイズを1TiBと16TiBに設定して測定してみた。
HyperX Savageのデータサイズ1TiBの結果を見ると、シーケンシャル速度は、リードが544.7MB/Sec、ライトが531MB/Secと、SATA SSDとしてトップクラスの速度を記録。
また、4Kランダムアクセス速度もQ31T1の結果ではリードが368.1MB/Sec、ライトが352.8MB/Secと、こちらも非常に高速。データサイズの違いによる速度差もほとんどなく、安定して最大限の速度が発揮できると言えそうだ。
HyperX Predatorの結果も同様で、データサイズ1TiBの結果では、シーケンシャル速度はリード1312MB/Sec、ライト676.8MB/Secと、公称どおりのスコアを記録。
4Kランダムアクセス速度もHyperX Savageの結果を大きく上回っており、ハイエンドモデルらしい結果となった。データサイズの違いによる速度差もほとんどないので、こちらも安定して最大限の速度が発揮できるはずだ。
次に、AS SSD Benchmarkの結果だ。HyperX Savageでは、CrystalDiskMarkの結果をやや下回るスコアになっている部分もあるが、それでもSATA SSDとして十分トップクラスと言えるもので、十分な性能を備えていることがわかる。また、Copy Benchmarkのスコアも良好で、実利用時の快適度も申し分なさそう。
Compression Benchmarkでは、データ圧縮率にかかわらず一定の速度が発揮されているため、扱うデータによって速度が変化することもないだろう。
HyperX Predatorの結果も同様に、CrystalDiskMarkの結果を下回っている部分が多いが、これだけのスコアならまったく不満はない。Copy Benchmarkも、SATA SSDには真似のできないスコアとなっており、体感でも十分に違いを感じられる。もちろんCompression Benchmarkの結果も一定で、ハイエンドモデルらしい結果と言える。
最後に、ATTO Disk Benchmarkの結果を見ると、HyperX Savage、HyperX Predatorともに公称を上回る速度を記録している。
この結果からも、双方の優れた性能を十分に確認できる。双方とも発売から1年近く経過する製品ではあるが、テストの結果を見る限り、現在でもその魅力は一切失われておらず、競合の製品に対する競争力を十分に維持していると言っていいだろう。
価格がこなれてきた今、魅力が高まっている
テストの結果を見るとわかるように、HyperX SavageおよびHyperX Predatorは、十分に優れた性能を備える、魅力的なSSDと言える。そして、発売からの時間経過によって販売価格が下落している点も、見逃せない部分。
特に今回取り上げたHyperX Savageの240GBモデルは、実売価格が1万円を切るショップも出てきており、コストパフォーマンスは大きく高まっている。競合の安価なSSDでは、NANDフラッシュメモリーにTLCを採用する例が多い中、MLCを採用する点も優位点になるはずだ。
これら2製品が登場して以降、様々なメーカーから新製品が登場するとともに、登場直後から非常に安価な製品も増え、それらに目が行きがちなのは事実だ。
ただ、発売から時間が経過している製品とはいえ、他社の最新モデルに劣らない魅力を備える製品であれば、十分に選択肢として価値がある。
そういった意味で、今回取り上げた2製品は、今でも十分な魅力を備えるSSDとしてオススメだ。