初めて格安SIMを契約するなら、今まで契約していた
プランと同じデータ通信量プランを選ぶのが無難
格安SIMでは、利用できるデータ通信量のプランも複数のタイプが用意されており、大きく分けると3つに分類される。
- 1.1ヵ月の最大通信量が決まっているタイプ
- 2.1日の最大通信量が決まっているタイプ
- 3.完全定額プラン
1の1ヵ月の最大通信量が決まっているタイプは、大手通信会社のプランと似ている。1ヵ月間で利用できるデータ量が1GBや3GB、多いところでは20GBといった大容量のプランも用意されており、ユーザーが選択できる。
契約したデータ量を使い切っても、制限された速度での通信が可能。制限速度は提供するMVNOによって違うが、100kbps~200kbpsといったところで、この辺りも大手通信会社と同じ。追加で高速データ通信量が購入できるサービスもあるのでチェックしておこう。
どれくらいの高速データ通信量で契約すれば良いかは、もともと契約していた大手通信会社の明細をチェックして、ひとまず同じデータ量を選ぶのが無難。格安SIMのデータ量プランは契約中に変更できるところが多いので、足りなかったり余ったりするようなら、プランを変更すればオーケーだ。
2の1日の最大通信量が決まっているタイプは、契約は月単位だが110MB/日などデータ通信量は1日単位でカウントしていくシステム。1日の最大データ通信量を使い切ると、制限された速度になるのは1の場合と同じ。ただし日付が変わるとリセットされるので、制限される期間が少ないのがポイント。採用しているMVNOは少ないが、「OCNモバイルONE」が提供している。
110MB/日と聞くと少なく感じるが、モバイル版のヤフートップページなら約375回表示可能。動画もYouTubeの低画質モードなら約50分は視聴できる計算だ。
110MBで利用可能なデータ量の目安
データ量 | 利用可能目安 | |
---|---|---|
yahoo! トップページ (モバイル版) 表示 |
300kB/ページ | 375回 |
YouTube (低画質) |
2.2MB/分 | 約50分 |
IP電話 | 250kB/分 | 約451分 |
LINEミュージック (音声中) |
1.4MB/分 | 約79分 |
上記の表のように、ヘビーユーザーでなければ十分使えるデータ量となっている。自宅や仕事先にWiFi環境があるというユーザーは、アプリのダウンロードなどデータ通信を使う作業はWiFi環境で行なう、といった設定にすれば十分使える。それだけに、ある程度スマホの使い方などがわかっているユーザーにオススメのプランとも言える。
最後の完全定額プランの場合は、毎月どれだけ使っても一定金額で利用できるというもの。一見おトクなようにも見えるが、「ぷららモバイルLTE」のように最大通信速度が3Mbpsと制限されていたり、U-mobileではあまり使いすぎると速度制限がかかるといった制約がある。また、完全定額プランがあるMVNOは、ヘビーユーザーが集まるためか実効速度が遅めの傾向もあるようだ。
自宅に固定回線の環境がなく、スマホのテザリング機能を使ってPCやタブレットなどほかの機器を接続するケースが多い場合にはオススメ。ただし、料金は3000円前後と割高なので、それ以外のユーザーが選ぶメリットは実は少ない。
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