スリムなエッジにドーム型の風防がよく似合う!
マックス・ビルの腕時計の最大の特徴は、大きくラウンドしたドーム型のプレキシガラスを使用したクラシカルなイメージの風防とそのベースとなるベゼルのエッジのスリムさだ。
プレキシガラスは基本的にはガラスではなくアクリルなので、多少傷つきやすいが、研磨すればたいていの傷は消えてしまう。腕時計の傷も勲章だと考え、見事なドーム型局面の価値を見出すほうがいいだろう。
筆者が初めてクロノスコープを見た時にもっとも印象に残ったのは、プレキシガラス製の丸い風防と、その中に存在する先が曲がった分針とクロノ秒針(クロノグラフ使用時にだけ動作する)だった。
平面な強化クリスタルガラスを使った腕時計なら文字盤の周辺ギリギリまで届く分針や秒針は珍しくもないが、丸い風防の中を針先を湾曲させてでも周辺ギリギリまで接近する分針とクロノ秒針にはデザイナーの気合とセンスを感じてしまう。
クロノスコープの裏面も表面のドーム風防と同じようにきれいな局面状で、マックス・ビルのサインが彫り込まれたシャインなステンレススチール製だ。腕に装着した時に皮膚面への接触面積が少なく、ベゼルの周辺にも空間を確保できるため、腕に装着したままでもクロノグラフの機能を操作するリュウズを含む3つのボタンが操作しやすい。
文字盤に描かれたブランドロゴや時間のインデックスはきれいに塗料が盛り上げられ、インデックスや長短の針には発光塗料を採用。明るい環境で蓄光し、暗い場所では発光するルミナスハンズ&インデックスとなっている。
また、カレンダー機能として3時位置に内側から曜日、日付表示を行なう。カレンダー表示窓のスクエアなカットも極めてきれいでクリアな仕上げが施されている。文字盤上の時刻インデックスおよびカレンダーフォントには視認性がよく、ユニークなフォントが採用されている。
本来の使い方ではないが……
クロノグラフ機能も便利
購入した筆者が言うのも何だが、インドア派の筆者がクロノグラフ機能を使うことはほとんどないと言ってもいい。
たまに使っているのは、家を出てから目的地までの累積時間を計算する時くらいだ。目的地に向かう途中で、別の寄り道をしてもその部分を含めないことなどが簡単にできるのがいい。決してクロノグラフ本来の使い方ではないので読者諸兄のお役には立てない。
クロノスコープは、12時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計が配置されている。12時間30分までの積算タイムを測定できるので、普通の生活には十分だろう。操作は一般的なクロノグラフと同じく文字盤右側に位置する3つのボタンを押すことで操作する。
筆者の購入したミラネーゼブレスレットはステンレススティール製だが極めてフレキシブルで、クロノスコープ本体を腕に確実に固定してくれる。
腕周りのサイズ調整のためにブレスレット内側には3mm刻みで浅い溝があり、腕周りに応じて一旦寸法を合わせてロックしてしまえば、それほど簡単に緩むこともない。
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