プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第8回
超マニアック! NASの中身をハックしよう-Drobo 5Nのソフトとハードを知ろう
2015年12月25日 11時00分更新
バックプレーン的な基板に遭遇
ドライブベイを外すと、SATA HDDのコネクターを備えたバックプレーン的な基板が見える。ここで、上面部と背面のファンを一体化した部分を後方にスライドして取り外す。全体的に、部品間の摩擦を利用して固定しており、うまく設計されていると感じられる。
最初のほうで外した側面のネジは、バックプレーンを支持する金属板を固定していたものだ。この金属板は、上方にスライドして取り外せる。
これでようやく、Drobo 5N本体の底部に鎮座していた主基板にご対面である。といっても、大部分がシールド用の金属板で覆われた状態であるが。主基板を固定しているネジ6本を外すと、シールドも外せるようになり、ついにDrobo 5Nの心臓部を取り出せた。
CPUを覆うヒートシンクは、普通のプラチック製割りピン2本で固定されているので、簡単に取り外せる。基板上で目立つのは、このCPUと、その横に4個並んでいるメモリー、そしてドーターカードに載っている何らかのチップ2枚(Apacerのシールが貼ってあるし、多分メモリーの類だと思われる)だろう。
CPUは、表面の刻印を元に調べてみると、Marvellの組み込み向け製品ARMADA XPの4コアモデル(MV78460)らしい。Linux上で調べた結果から、1.2GHzで駆動されているようだ。Linuxでは3つのコアしか見えない理由は、残る1つのコアはBeyondRAID専用に割り当てられているためのようだ。Droboシリーズは、BeyondRAIDによって一般的なRAIDよりも高い自由度を実現しているが、その分CPUへの負荷は高くなるということだろう。
(次ページ、「メモリー容量が約880MBと中途半端な理由」に続く)
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