このページの本文へ

M.2 SSD増設も挑戦! 手のひらPC「HP Pavilion Mini」のWin10モデルをチェック

2015年12月18日 11時30分更新

文● 山口優、編集●ハイサイ比嘉

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

標準的なデスクトップPCとして
ガッツリ使えるパフォーマンス

 Pavilion Miniで驚かされるのは、ぱっと見ではPCに見えないほどの小型&デザインながら、標準的なデスクトップPCとしてガッツリ使える性能を搭載していることだ。そこで、どのくらいのパフォーマンスなのかを見るため、いくつかベンチマークを実行してみた。

 まず、Windows 10の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール」(WinSAT.exe)を実行してみたところ、次のような結果になった。

「Windowsシステム評価ツール」(WinSAT.exe)の結果

「Windowsシステム評価ツール」(WinSAT.exe)の結果
プロセッサ 7.4
メモリ 7.4
グラフィックス 5.2
ゲーム用グラフィックス 不明
プライマリディスク 5.9

 Core i5-5200Uを搭載しているだけあって、プロセッサやメモリーのスコアはなかなか良い。ノートなどに採用されることの多い低電圧版のCPUなのでパフォーマンス重視のデスクトップに比べれば多少性能は落ちるものの、ネットブラウジングや文書作成などはもちろん、ちょっとした画像編集くらいは楽にこなせる実力は持っている。

3D性能を計測する「3DMark」

 次に、3D性能を計測する「3DMark」を実行してみたところ、高性能PC向けの「FIRE STRIKE」が605、ミドルレンジPC向けの「SKY DIVER」が2501、普及帯PC向けの「CLOUD GATE」が4558、モバイルデバイス向けの「ICE STORM」が43371となった。

3D性能を計測する「3DMark」の結果

 グラフィックスがプロセッサー内蔵のIntel HD Graphics 5500なので、日常的な作業でパワー不足を感じることはあまりないはずだ。

「3DMark」スコア
FIRE STRIKE 605
SKY DIVER 2501
CLOUD GATE 4558
ICE STORM 43371

ゲーム系ベンチマークでも実力チェック

 このほか、ゲーム系のベンチマークも試してみた。まず、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」では次の結果になった。

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」の結果

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」 スコア
グラフィック設定 解像度 スコア 評価
低品質 1280×720 5682 快適
標準品質 1280×720 4756 普通
最高品質 1280×720 3819 普通
低品質 1920×1080 2840 やや重い
標準品質 1920×1080 2409 やや重い
最高品質 1920×1080 1684 重い

いずれもフルスクリーンモードで実行

 さすがにグラフィックスに負荷のかかるPCゲームをフルHD(1980×1080ドット)で楽しむには少し厳しいが、解像度や品質を多少下げれば快適に遊べるだけの性能は持っているといえるだろう。ブラウザーゲームなどであれば、「HP Pavilion Mini 300-200jp」なら十分楽しめる。ウェブ閲覧や文書作成など比較的軽い作業ではまったく問題ないため、バリバリのゲーマーではないが、息抜き程度に遊ぶという方にはピッタリのはずだ。

ストレージには1TBの2.5インチHDDを採用

 試用機の「HP Pavilion Mini 300-250jp」はストレージに1TBの2.5インチHDDを搭載している。ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」で性能をチェックしてみたところ、図のようにシーケンシャルリード、ライトともに110MB/s前後となった。2.5インチのHDDとしては優秀な方だ。

CrystalDiskMarkの結果

カテゴリートップへ