動画や静止画のアップスケーリングは自動
4K解像度をフルに楽しむには視力が問われる
4Kディスプレーの画質だが、カメラで写真や4K動画を撮ったものを「アルバム」アプリで視聴するとわかりやすい。紅葉した木々の葉っぱや飛散した水滴を高繊細に表示できるほか、赤や緑の発色も鮮やかだ。
フルHD(1920×1080ドット)や「Galaxy S6」などが採用するWQHD(2560×1440ドット)ディスプレーと比べた印象はというと、写真の被写体に木々の葉や工芸品など細かく複雑な模様がある場合は4Kの繊細さを認識しやすい。だが、人物のバストショットや工業品が被写体だと、どの画面が4Kかを見分けるのはやや難しくなる。特にWQHD機種との比較だと視力の良い筆者でも正解できるか怪しいぐらいだ。
実際に4Kの画面をアップで撮影してみると、横解像度は3840ドット確かにあるのだが、縦解像度は1440ドットぶんの画素をややずらして配置していることが確認できた。ソニーモバイルに確認したところ、「Xperia Z5 Premiumはサブピクセルレンダリングを用いた画素配列で、社内調査に基づき水平3840画素×垂直2160画素と表記」との回答を得ている。
4K対応で気になる点は処理速度と消費電力だ。この点、「Xperia Z5 Premium」はうまくバランスを取っている。ホーム画面や一般的なアプリなど4K解像度を必要としない操作では一般的なスマホと同じフルHD表示で処理し、「アルバム」や「ビデオ」アプリなど4K解像度が必要な時だけ4K表示に切り替えている。スクリーンショットも、Android 5.1が基本的には4Kに対応していないという制限もあり、フルHD解像度での保存となっている。
普段の操作中はフルHD表示ということで画質の低下が気になる人もいるかもしれない。だが、4KはフルHDをちょうど縦横2倍したきりの良い解像度なのと、フルHDも4Kも高解像度過ぎるので説明されてから画面を見ても違いはわからないレベルだ。
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