日本マイクロソフトのタブレット「Surface」シリーズの新モデルとして、「Surface Pro 4」が発売された。今回は発売中のCore i5搭載モデル(8GBメモリー、256GB SSD)をお借りできたので、実際の使用感や各種ベンチマークの結果をお届けしよう。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | Surface Pro 4 |
CPU | Intel Core i5-6300U(2.40GHz) |
メインメモリ | 8GB |
ディスプレー(最大解像度) | 12.3型(2736×1824ドット)、アスペクト比3:2、マルチタッチ対応 |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 520(CPU内蔵) |
ストレージ | 約256GB SSD |
光学式ドライブ | - |
通信機能 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | USB3.0、Mini DisplayPort、カバーポート、SurfaceConnect(充電、 Surface ドック用端子)、microSD対応メモリーカードスロット |
Webカメラ | フロント500万画素/リア800万画素 |
センサー | 照度、加速度、ジャイロ、電子コンパス |
本体サイズ/重量 | 約幅292.2×奥行き201.42×高さ8.45mm/約786g |
バッテリー駆動時間 | 約9時間(動画再生時) |
OS | WWindows 10 Pro(64bit) |
オフィスソフト | Office Premium Home & Business プラス Office 365 サービス |
主な付属品 | Surface ペン |
「Surface Pro 4」の参考価格 | ||
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モデル | 直販価格(税込) | タイプカバーとの合計金額(税込) |
Core m3+4GBメモリー+128GB SSD | 13万4784円 | 15万2496円 |
Core i5+4GBメモリー+128GB SSD | 15万984円 | 16万8696円 |
Core i5+8GBメモリー+256GB SSD | 19万4184円 | 21万1896円 |
Core i7+8GBメモリー+256GB SSD | 23万1984円 | 24万9696円 |
Core i7+16GBメモリー+256GB SSD | 25万8984円 | 27万6696円 |
Core i7+16GBメモリー+512GB SSD | 31万2984円 | 33万696円 |
本体デザインを踏襲しつつスペックアップ
Surface Pro 4の外観は、前モデルSurface Pro 3とほぼ同じだ。2014年にSurface Pro 3が登場した際はSurface Pro 2との違いに驚かされたが、今回の新モデルにデザイン的なインパクトはない。しかし、Surface Pro 3の時点で質感・デザイン性・機能性の面においてすでに高いレベルに達しており、いい意味で「変わらないデザイン」といえる。
ただ、それほど変わらないとはいえ、スペックを改めてチェックすると細かな変更がなされていることが分かる。まず本体サイズについては幅292.2×奥行き201.42×高さ8.45mmで、前モデルよりも幅が0.2mm、奥行きが0.12mm大きくなった一方で、高さが0.65mm薄くなった。また音量調節ボタンの位置も変更されている。
液晶ディスプレイが12.3型へと大型化、
解像度も2736×1824ドットに向上
液晶ディスプレイは前モデルの12型から12.3型に大型化されている。解像度も2160×1440ドットから2736×1824ドットへと向上し、ピクセル数は60.4%増加した。本体のフットプリント(接地面積)が変わらないまま液晶ディスプレイが大型化されたということは、ベゼル部分が狭くなっていることを表わす。確かに、よく見てみるとSurface Pro 4のほうがベゼルが狭く、スリムな印象を受ける。
PixelSenseディスプレイの映像はコントラストが高く、また非常に明るい。Surface Pro 4を試用した後に私用PCを使ったところ、画面がいつもより暗く感じてしまったほどだ。3:2のアスペクト比は一般的な用紙の比率に近く、書類を1ページまるまる表示できるメリットがある。筆者個人としては、デジタル一眼で撮影した写真(アスペクト比3:2)を画面ピッタリに表示できるのがうれしい。
Surface Pro 4本体のサイズやデザインはそれほど変わっていないものの、液晶ディスプレイやパーツ構成がスペックアップしていながらもきょう体が大型化していない点については高く評価したい。