音楽×ゲームで「生きた」英語が身につくアプリ Lyriko(リリコ)
11月24日、教育アプリを開発する米国のスタートアップSkylight Games LLC.(スカイライト・ゲームス)は、iOS/Androidアプリ「Lyriko(リリコ)」をリリース。
Lyrikoは、「歌詞に合う絵を選ぶ」「間違った歌詞を見つける」「抜けている歌詞を見つける」「歌詞や単語の意味を確認する」の4つのモードで、楽しく遊ぶうちに英語が身につくアプリ。
米国を拠点にクラウドソーシングを活用して世界中からエンジニア、翻訳者、マーケター等を採用、リモートで制作されている。米国人の代表と日本人のプロデューサーが開発をリードしている。
もっと楽しく、使える言葉を学べる方法を
「英語を何年も勉強しているのに喋ろうとすると出てこない」「暗記中心の勉強に挫折した」「英語のジョークがわからない、雑談に入れない」。そのような経験に基づいて、もっと楽しく、使える言葉を学べる方法がないか、という疑問から生まれたのが本アプリ。
たとえば”I want to go” ”I have to go”といった表現は、口語では”I wanna go” “Gotta go”といったくだけた表現が使われることも多い。「生きた」英語を楽しく身につけられるように、歌詞を通した英語表現を重視しているという。
歌詞を通して覚えることで、暗記だけではない、歌詞を通しての言葉の意味の多面的な記憶によって、実際の使用時に言葉を引き出しやすくしているという。また、英語習得で特に陥りやすい間違いに気づけるようになるゲームモードも収録。歌詞に合う絵を選んだり、言葉の間違いを探す、単語の意味を理解できるように、注意深く聴き読むことを促す仕組みだ。
楽曲は、インディーズ・アーティスト世に知られていない曲が中心。ただし、語学を無理なく継続的に学び、身に付けるため「何度も聴きたくなる歌であること」「言葉を学ぶのに適した歌詞であること」を基準に1万曲以上のなかからライセンシングを行っている。
実際に、「Apps for class challange」(教室でアプリを使ってもらうコンテスト)を通じて、米国で約1000人以上の中学生で体験利用を実施。音楽・ゲーム・言語に興味のある子どもたちから特に好評で、Lyrikoを使用した前後のテストでは、プレイ時間約1.12時間の後、単語の意味を問う問題の正答率が約15%アップしたという結果が出ている。ただし、まだサンプル数が少ないため、定量的・定性的なテストについては今後続けていく予定だ。
価格は基本無料。5曲目以降にアクセスする際、アプリ内で課金となる。現在、外国人が日本語を学ぶモードを開発中で、その他の言語についても続々と追加予定だ。
アメリカでは、これまで多くの教育ゲームにおいて「学び」と「ゲーム」が分離していました。例えば、一問一答の問題を解き、答えの看板を撃ち落とすシューティングゲーム、のようなものです。
この場合、ゲームとしての楽しさはありますが、必ずしも学ぶこと自体の面白さを引き出すものではありません。一方で、Lyrikoは「言葉を学ぶこと」そのものに面白さを見出そうとフォーカスしています。
ゲームに挑戦する度に、ユーザーは曲の歌詞の意味を理解でき、聞き取れる単語が増え、一緒に歌えるようになります。言葉を学ぶことで、単語の意味だけでなくその曲が伝える新しい世界に出会えることができます。(スカイライト・ゲームス)
同社は米国での教育ゲーム関連の賞を複数受賞。従来の教育ゲームと違い、Lyrikoは「学びと楽しさの融合」という点が評価されているという。
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Lyriko(iOS)
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画像:Lyriko