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長~く使える極上のPCケース2015 第2回

長~く使える極上のPCケース2015【SilverStone編】

2015年11月24日 12時00分更新

文● 千駄木 和弘 編集●北村/ASCII.jp

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SilverStone
「Raven X」 (RVX01)

●URL:http://www.silverstonetek.com/raven/products/index.php?model=RVX01&area=jp&top=C
●実売価格 1万1500円前後

シャープなデザインは「Raven」シリーズならでは。レイブン(ワタリガラス)という名のとおり黒一色が製品のイメージカラーだが、本機はフット部と上部メッシュににレッドの差し色が入りスタイリッシュ。兄貴分の「RAVEN5」はATXより大きいCEB/EEB規格のマザーまで対応するが、本製品はATXまでの対応とすることで本体サイズを一回り小さくしている

徹底した正圧設計と煙突効果を突き詰めたRavenシリーズ
一回り小さくなって購入しやすくなった弟分

 PCケース特集では常連のような「Raven」シリーズ。本シリーズの特徴はなんといっても「正圧設計」だ。

 正圧設計とは、冷却ファン風力の「吸気より排気」を強めることでPCケース内の気圧が高くなる設計で、PCケース内の気圧が高くなることで「ケース内から外」に自然とエアフローができあがる。冷却ファンの風力に頼らずともケース内の熱気が外に逃がせられ、ケース内へのホコリの侵入を防げるというメリットがある。

 Ravenシリーズはその正圧設計を突き詰めた結果、マザーボードの取り付け向きを90度回転させて固定させる倒立構成や、余計なエアフローを発生させるスリットやメッシュを極力排除するなど、かなり異色のシリーズだ。

 今回紹介する「Raven X (RVX01)」は、現行モデルかつ昨年紹介した「RAVEN 5」(RV05)のダウンサイジング版になる。ルックスやギミックは兄貴分そのままで、サイズと価格を一回り抑えた本製品だ。

ケース正面に5インチドライブベイは存在ない。また、兄貴分にはあったスリム型スロットイン光学ドライブ用のスリットもなく、本製品は内蔵タイプの光学ドライブは取り付けられないという潔さだ。そのため、光学ドライブ利用時は外付けドライブ等を用意しよう。エアフロー用のスリットが少しあるが、それも一般的なケースよりだいぶ控えめだ

マザーボードを90度回転させて取り付ける倒立設計なので、本製品の「背面」は一般的なPCケースでいう「底面」にあたる。この背面にあるエアフロー穴はケース内の冷却ファンを取り付ける固定箇所ではなく、電源ユニットの冷却用だ。ケース上部にある空洞は電源ケーブルやディスプレーケーブル類を通すものだ

パッと見ると普通だが、よくみるとアクリル窓が正面向かって右側のサイドパネルにある。マザーボードの取り付け方法が兄貴分とは異なり、本製品では「90度回転+裏返し」となっている

サイドパネルは上にスライドさせて着脱するのだが、取り外す際にはトップカバーをはずさないとサイドパネルを外せない点は不便だ

サイドパネルがあるのはこの部分。トップカバーと下部カバーを残すとわかりやすい。ケース底面側が一般的なPCケースの「正面」に当たり、2.5インチ/3.5インチシャドウベイが配置される

シャドウベイは4基あるが、そのうちベイ2基はHDDケージのような形状ではなく板状の側面フレームという形状を取る。ストレージを直接フレームにネジ留めするかたちだ。フレームに沿わすようにHDDを配置できるためエアフローを阻害しにくい

4基あるシャドウベイのうち2基は、一般的なPCケースと同じようにトレイ+ケージで固定するタイプだ

ケース上面に拡張スロットや各種インタフェースへの接続ポート、電源等が配置されるケーブル類はそのままだとトップカバーにぶつかるので、カバー後方にケーブル配置穴が用意されている。取り付けられる冷却ファンは120mmだ

ケース下部にエアー吸入用の120mm×3冷却ファンが並び、防塵メッシュで保護される。マザーボードを倒立配置にした理由として、ケース下から上に熱気が逃げる煙突効果を狙っているという。上下のエアフローを徹底するなら、この風変わりなマザーボード配置も納得がいく

 兄貴分「RAVEN5(RV05)」との比較が多くなってしまったが、比較すればするほど設計思想が近い「似たもの兄弟」であると感じられる。

 しかし本製品はサイズとコストを下げるという目的もあるので、ある程度は兄貴分よりも割りきった内部構成になっている。

 だが、今時の自作PCなら光学ドライブやシャドウベイの少なさに困る場面も少ない。兄貴分より安価でサイズもお手頃で、正圧設計の効果を試してみたい自作PCユーザーにオススメだ。

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【機材協力】

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