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銀行口座と他社クレカの一体化も

APIエコノミーで新しい世界広げる、IBM FinTech Meetingから

2015年11月12日 09時00分更新

文● 吉田ヒロ

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マネーツリーのMT Linkにより新たな金融サービスの登場に期待

 2人目の登壇者は、マネーツリーのマーク・マクダッド氏。

マネーツリーのマーク・マクダッド氏

 マネーツリーは、iOS向けの資産管理アプリ「Moneytree」を提供しているFinTechスタートアップで、Moneytreeのバックエンドで動いているアカウントアグリゲーションシステムである「MT Link」は、IBMのPaaSであるBluemixと連携しています。

 マクダッド氏は、金融機関の関係者から最近「FinTechは新しくない」と言われたとのこと。オンラインバンキングなどでは、預金口座と同じ銀行系クレジットカードはある程度連動しており、同じウェブサービス上でまとめて利用できます。これも広い意味ではFinTechと言えるかもしれないが、現在注目されているのは既存の金融機関のシステムとサードパーティーの技術をつなぐことで生み出される新しいサービスであると解説。

 マクダット氏は例として、MoneytreeのMT Linkを金融機関が利用すればクレジットカード会社の明細を参照することが可能になり、預金口座残高とクレジットカードの支払い明細などを分析してユーザーに少額ローンを提案するという流れを構築できるとのこと。ポイント還元などで複数のクレジットカードを使い分けているユーザーも多いと思いますが、オープンAPIによるデータの一元管理が可能になれば、ユーザーにとっても資産と負債を一元管理できるメリットは大きいはずです。

 この新しいAPIエコノミーにより、オンプレミス(専用システム)で稼働している各種データをオープンAPIによって引き出し、MT Linkを通して新しいサービスをユーザーに提供することが可能になります。ではIBMのBluemixが何をするのかというと、これらのデータの参照や通信に必要なセキュア通信や認証などを請け負います。金融関係データのやり取りとなるとセキュリティー面が気になりますが、BluemixのPaaS上なら安心というわけです。

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