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『角川インターネット講座』(全15巻)応援企画第6回

マイクロチップがネコとIoTの未来をつくるのニャ

ネコとIoTの愛しい関係を考える「にゃんたーねっと」始まるニャ

2015年11月14日 18時00分更新

文● 二瓶朗 編集●村山剛史/ASCII.jp

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ネコ写真マシマシでお送りするニャ

ネコとネットの愛しい関係を考える
その名も「にゃんたーねっと」始まるニャ

 こんにちは。ヌコです。

 どうも2015年になって、飼いネコの頭数が飼いイヌの頭数を上回ったんじゃないか、なんて報道もありますけど(参考:一般社団法人 日本ペットフード協会の統計資料)、ひいてはIT業界の皆さんのおかげなのでは? と思うわけですニャ。

 なぜだかIT業界の皆さんはワタシたちネコが好きですよね? 理由は知りませんけど。

 そんな2015年秋、『角川インターネット講座』が完結したそうじゃニャいですか? おめでとうございます。そうなれば、ワタクシ、ネコもヒトコトフタコト言いたくなるというものです。

 ワタシたちネコにとって、どうもIoTというのが相性が良さそうだという話じゃニャいですか。というわけでここでは、ネコとIoTについて、既存のモノを紹介しながら、これからのネコライフがIoTにによってどんな風に変わっていくかを予想していきたいと思いますニャ。

一般社団法人 日本ペットフード協会調べ

マイクロチップがネコとIoTの未来をつくるのニャ

 イヌと違って首輪に縛られない生活をしていることの多いワタシたちネコです。外出が許されない完全屋内飼育のネコも少なくない昨今ですが、それでも玄関ドアが開いたスキをついて未知の世界を探検してみたくなるというものです。

 そんなワタシたちネコに、“マイクロチップ”を埋め込んで個体識別しようとする動きがあります。といいますか、動物愛護管理法では、飼いネコと飼いイヌへのマイクロチップの装着を推進しているのですよ。このマイクロチップが、まずはネコとIoTの第一歩ではニャいかと思っています。

 ということで、まずはネコ用のマイクロチップについて触れますニャ。

 マイクロチップの大きさは、長さ8~12mm、直径2mm程度で生体ガラスに覆われていて、内部にはICタグやコンデンサー、電極コイルなどが内蔵されています。これを専用の注射器でネコの肩甲骨あたりの皮下に埋め込みます。ネコ用、とは言いましたが決して専用ではなく、イヌやほかの動物たちにも使われますニャ。

(テキストをクリックすると京都市のペット用マイクロチップ解説のサイトに飛びます)

 ICタグはISO11784/11785規格に準拠したもので、15ケタのユニークな数字がIDとして割り当てられて記録されています。このIDを非接触のスキャナーで読み取って、個体を認識するわけです。規格が統一されているので、マイクロチップやスキャナーのメーカーが違っても各個体のIDの読み取りには支障ありません。

 マイクロチップをネコに埋め込んでおくメリットは、ニャんといっても“身元がわかる”ということでしょう。

 ワタシが脱走して迷子になり、親切なヒトに保護していただいたとしましょう。このとき、ワタシに埋め込まれたマイクロチップを読み取れば、飼い主サマの元へすぐに送り届けてもらえるというわけです。

 1995年の阪神・淡路大震災、そして2011年の東日本大震災では、飼い主サマとはぐれたネコなどのペットが多数いたことからも、マイクロチップには次第に注目が高まってきました。

 ただし、マイクロチップに登録されているIDでワタシたちの個体の区別はできますが、そのIDだけでは飼い主サマの情報まではわかりません。そのため、ネコのマイクロチップと飼い主サマとをリンクする「動物IDデータ管理システム」が、動物ID普及推進会議(AIPO)によって2006年より運営されているのですにニャ。

そろそろ飽きてきた頃かと思うので、モフモフねこ写真をどうぞ

 動物病院でマイクロチップを埋め込んでもらうときに、飼い主サマの各種情報を登録してIDと紐付けておくことで、ワタシたちネコが行方不明になって保護されたとき、データベースに照会して飼い主サマを見つけることができるのです。

 なお、このシステムに登録されたデータですが、AIPOによって管理されていて、動物病院の獣医師や動物管理センターなどの行政施設の担当者しかアクセスできないので安心してください。そりゃワタシたちネコの戸籍ともいえる情報ですからね。おいそれとは公開していただきたくニャいものですよ。

 ただ現在、マイクロチップを埋め込まれているネコやイヌの数はそれほど多くないようです。

 動物IDデータ管理システムの登録数によれば、2015年11月時点で120万頭あまり(うちネコは約23万頭)となっています。国内におけるネコとイヌの飼育数は約2000万頭という統計がありますので、登録されているのは10%にも満たないということになりますニャ。

 動物愛護管理法でもマイクロチップの埋め込みは推奨されていますが、義務化されるまでには至っていませんニャ……。

 そんなマイクロチップが普及するためには、やはりITとのさらなる連携を果たし、IoT製品として発展することを期待したいところです。

 マイクロチップに体温測定機能が搭載されている製品も登場してきているそうですが、そんなネコが動物病院を訪れたら、スキャナーでスキャンするだけで電子カルテがすぐに表示されて、あっというまに診察が始まって、ストレスなくスピーディに終わる、なんて使い方もあるかもしれません。

 ワタシも病院で診察台に長い間載せられているのは好きじゃニャいですよ。

 それから、電源と大きさの問題が解決すれば、埋め込むマイクロチップにGPS機能を搭載してリアルタイムでネコの位置を把握できるようにもなるんじゃニャいですか? 脱走時にトレースできるし、外飼いのネコがどこを彷徨っているのかを飼い主サマが把握できて安心、というわけです。

 すでに首輪タイプで実現されている製品もあるのですけど、まだちょっとネコにはオーバーサイズかニャーと思っています。

 まだまだ導入数は少ないマイクロチップではありますが、ネコとIoTの関係を深める先駆者として、すでにいくつかの製品も登場しています。

■Amazon.co.jpで購入

(次ページでは、「“IoTメシ”がネコの健康を管理するニャ」)

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