第1回「角川インターネット講座 THE SALON」村井 純氏講演 第1回
“インターネット”がノーベル平和賞候補だった!?
インターネットを作った人物が語った、インターネットができるまで
2014年11月18日 09時00分更新

いま、あなたがこの記事をネット上で読んでいるように、多くの人々にとって、インターネットはごく当たり前の存在となった。
日本で本格的にインターネットが普及し始めたのは、Windows 95が登場して以降の1990年代後半だと考えられるが、インターネットの利用を促進する大きなきっかけとなった「WWW」(World Wide Web)という仕組みが、CERN(欧州原子核研究機構)のティム・バーナーズ=リー氏によって発明されたのは1989年。今年(2014年)で、ちょうど25周年ということになる。
この25周年という区切りのタイミングで、KADOKAWAから『角川インターネット講座』という、インターネットの歴史から基礎知識、そして最新事情までをまとめた全集15巻の刊行がスタートした。
10月25日には初回配本として、慶應義塾大学環境情報学部長・教授の村井純氏、KADOKAWA・DWANGO会長で角川アスキー総研主席研究員の川上量生氏、楽天会長兼社長で新経済連盟代表理事でもある三木谷浩史氏ら3名が執筆・監修した3巻(第1巻、第4巻、第9巻)が刊行された。

慶應義塾大学環境情報学部長・教授 村井純氏
この『角川インターネット講座』の刊行に先立って、10月24日に、執筆者の1人である村井純氏が「インターネット、その未来のすがた」と題した講演を行った。
同シリーズでは、書籍の刊行と並行して、執筆者・監修者等によるリアル講座「角川インターネット講座『THE SALON』」を開催する。村井氏の講演は、この「THE SALON」の第1回として行われたものだ。
同講演の模様は、上記のようにニコニコ動画でも公開されており、まずは同氏が語った「インターネット誕生までに起こった本当のこと」という部分をピックアップしてみた。
