CINEMA MOUNTは過去の一眼レフ用のレンズを活かすスマホ用プラットフォームだ
名前の由来は知らないが、スマートフォンに過去の一眼レフカメラのレンズを取り付けて楽しめる「KOZIRO」と名づけられた商品を衝動買いした。
スマートフォンの撮影機能の進化は昨今著しいが、ピントバッチリで一分のスキもない撮影結果には多少疲れてきた。
マニュアルフォーカスのオールディーズなカメラや、どう見てもシャキッとしないトイカメラの撮影結果にユーザーの心理が惹かれるのも何となく理解できるこの頃だ。
もちろん、“テクノロジー命”のスマホは、写真アプリでアナログ独特のノスタルジックな雰囲気も実現しようとさまざまなチャレンジはしているが、それとは少し違うのだ。
すべてのカメラファンが筆者と同じ思いなのかあまり自信はないが、実は筆者には極めて気に入ったオールディーズなレンズがあるのである。
アナログカメラといえば、過去に大昔の「110」(ワンテン)フィルムを使うコダックのインスタマチック・カメラか、せいぜいハーフサイズカメラのキヤノン「DEMI」くらいしか使った経験がないのに、ひょんなことから3年ほど前にライカの底なし沼にハマってしまった。
近所のカメラ店で出会った分不相応なお宝レンズが「Summilux 50mm F1.4」という、1961年製造の古いレンズだった。すべての人にあてはまるとはとても思えないが、筆者は変態なレンズにハマってしまうと、そのレンズをあらゆる環境で使ってみたくなってしまう。その結果が今回の「KOZIRO」との出会いのようだった。
スマホのサイズや形状はあまり気にしなくても大丈夫
早速、届いたKOZIROのキットを開けてみたら、ウッドハンドルの付いたいかついパーツが出てきた。「CINEMA MOUNT」(シネママウント)と呼ばれるスマホを内部に固定して、一眼レフレンズとのコンビネーションをやってくれるユニバーサルなフレームだ。
そのほかの付属品は、100度の広角・マクロの両レンズとグレイとブルーの広角フィルター、そして付属レンズにフィルターを取り付けるためのフィルタホルダーが収納されていた。
商品そのものは米国のカリフォルニアでデザインされているようだが、製造は昨今流行りの“Made in PRC”(People’s Republic of China)表記の通り中国だ。
CINEMA MOUNTの大きな特徴は、そのフレームがユニバーサルな構造であり、さまざまな外形サイズのスマートフォンを収納して、従来の一眼レフのレンズを取り付けて撮影を楽しめるところだろう。
ほぼ同じことができる従来「ジャケット」と呼ばれていたモノは特定のスマートフォンサイズにピッタリと合わせて製造されていたケースのようなモノだ。
そのため、スマホ側のモデルチェンジや機種変更ではそのジャケットはほとんど無駄になってしまうことが多かったようだ。
また、製造者側はモデルチェンジなどによる製造リスクも高く、スマートフォンの人気や販売状況を見ながら手探りでの機種対応を消極的に行なわなければならなかったに違いない。
ユニバーサルなデザインになったことで、本体は大きくなってしまったが、過去のジャケット時代のようなリスクは両者から大きく低減したと言えるだろう。
次ページへ続く、「iPhone 6 Plusに装着してみた!」

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