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IBMのSoftware-Defined Storageソリューション、XIVのSaaS版も

「IBM Spectrum Storage」クラウドバックアップなど機能拡大

2015年09月15日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 日本IBMは9月11日、Software-Defined Storage(SDS)ソリューション「IBM Spectrum Storageファミリー」の機能拡張を発表した。パブリッククラウドへのデータバックアップが可能になる。また、SoftLayerを利用したハイパースケールストレージのSaaSも発表している。

 今年5月に国内発表されたSpectrum Storageは、IBMのストレージ仮想化製品群を統合/リブランディングしたSDSソリューション。コントロールレイヤーとデータアクセスレイヤーに分かれており、コントロールレイヤーは運用監視や自動化を提供する「Spectrum Control」やデータ保護を実現する「Spectrum Protect」、データアクセスレイヤーはストレージ仮想化製品の「Spectrum Virtualize」やIBM XIVをソフトウェア化した「Spectrum Accelerate」などで構成される(関連記事)。

IBMのSDSソリューション「IBM Spectrum Storageファミリー」(今年5月の発表会資料より)。ハードウェア仮想化により柔軟な保存先ストレージ選択が可能

 今回はまず、複数のバックアップサーバーを統合する管理製品のSpectrum Protectが、直接IBM SoftLayerクラウドにもバックアップできるように機能拡張された。これにより、バックアップするデータの特性に応じて、オンプレミスのストレージとパブリッククラウドとを使い分けることができる。なお今後、SoftLayer以外のパブリッククラウドにもサポートを拡張する予定。

 また、ソフトウェア版XIVのSpectrum AccelerateをSaaSとして提供する「IBM Spectrum Accelerate on Cloud」が発表された。これにより、ストレージハードウェアを新規購入/管理することなく、SoftLayer上で迅速にブロックストレージを展開できるとしている。

 いずれも提供を開始している。提供価格(税抜)は、IBM Spectrum Protectが75万6000円、IBM Spectrum Accelerate on Cloudが241万1200円(最小50TBから)。

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