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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第202回

マイクロソフトの新プレゼンアプリ「Sway」で資料を作成する技

2015年08月26日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 マイクロソフトから新しいプレゼン作成アプリ「Sway」が登場した。とにかく手間を書けずに、スタイリッシュなコンテンツを作成してくれるのがウリ。PCでもスマホでも利用でき、もちろん無料。今回は、「Sway」を使ってコンテンツを作成する技を紹介しよう。

新しいコンテンツ作成アプリ「Sway」をいち早く使ってみよう

要素を入れるだけでかっこよく仕上げてくれる

 マイクロソフト謹製の新プレゼンアプリ「Sway」は2014年からベータ版が公開されていたが、今月に正式リリースされた。「Sway」はマイクロソフトアカウントでサインインしていれば誰でも無料で利用できる。自動的にコンテンツの見せ方を最適化してくれるので、簡単操作でプレゼン資料を作成できるのがウリ。Windows向けアプリだけでなく、ウェブ版やiPhone/iPad向けのアプリも公開されている。Windows Phone版は作成中、Android版は未定だ。

 「Sway」で作成するコンテンツのこともSwayと呼ばれる。新しいSwayを作成し、見出しを入力したら、自由にコンテンツを追加していこう。写真を入れ、見出しや本文、キャプションを入れ、動画を入れ、というように操作する。要素は「カード」という単位で管理され、自由に順番を入れ替えたり、削除したりできる。レイアウトなどは考えなくていいのがうれしいところ。

アプリをインストールする

「Sway」の起動画面。「新規作成」で新しいSwayを作成できる

テキストを入力する。文字装飾は強調とアクセント(斜体)のみ

HDDにある画像を追加してみる

プレビューを開くと、扉ページが自動的に作成されているのがわかる

「OneDrive」や「OneNote」などからコンテンツを追加できる

箇条書きやリンクも挿入できる

ちょっと見せ方に凝ってみる

 ある程度コンテンツを追加して「プレビュー」を開くと、画像やテキストが綺麗に配置されたコンテンツが表示され、びっくりすること請け合い。いろいろなパターンに適応させるためか、ややざっくりな印象のデザインだが、見やすいことは確か。写真のフォーカスなどはカスタマイズできるし、カラーパターンやレイアウトは「デザイン」で変更できる。標準では縦スクロールだが、「ナビゲーション」で横スクロールや全画面のスライド表示に切り替えられる。

 「グループ」という機能では、複数の画像をまとめて凝った見せ方ができるようになる。例えば、2枚の写真を重ねて表示して比較できるようにしたり、スライドショーを設置することができる。動画を挿入することも可能だ。

 一般ユーザーが困るのがビジュアルの準備だろう。テーマにぴったりの写真や動画を撮りためておくのは手間がかかる。そこで、「Sway」では、「おすすめ」機能でクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(以下CCライセンス)が付けられたコンテンツを検索して取り込む機能を備えている。このCCライセンスとは、決められたルールを守れば写真などの著作物を自由に使える仕組みのこと。ウェブサイトで検索し、CCライセンスを確認し、ダウンロードして、アプリに取り込む、といった手順を省けるのは大きな進歩だ。ただ、現在は本当に自由に使っていいのか? と思える写真がいろいろとヒットする。頭から信じて使ったのに、著作者からお叱りの連絡をもらう可能性もありそう。「おすすめ」機能を使ってコンテンツを作成する場合は、ビジュアルのCCライセンスを自分で再チェックすることをお勧めする。

プレビューを開くといつでも仕上がりを確認できる

「デザイン」でSwayのテーマを変更できる

色だけでなく、デザインもいろいろと用意されている

写真の表示エリアが変な時には、「フォーカスポイント」機能で意図するエリアを表示できる

「ナビゲーション」で縦スクロールと横スクロールを切り替えられる

横スクロールにしたところ

「グループ」で写真の見せ方を変えられる

「比較」で2枚の写真を追加すると、中央のゲージを動かすことで表示領域を変えられる。ビフォーアフターなどの写真を見せたいときに便利だ

「スライドショー」で複数の写真を選択する

左右の矢印をクリックすることで、写真をスライドショーできる

YouTubeで動画をアップロードすることもできる。もちろん、Sway内で再生できる

「おすすめ」ではCCライセンスが付いた画像などが一覧表示され、コンテンツで利用できる。ただし、本当にCCライセンスが付いているかどうかは再度確認することをお勧めする

次ページでは、「iPhone用アプリで「Sway」を作成する

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