このページの本文へ

Z170マザーの特徴をメーカー別にチェック 第3回

ゲーマー向け機能を豊富に搭載するMSI製Z170マザー

2015年08月26日 12時00分更新

文● 平澤 寿康 編集●北村/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

GAMINGシリーズ最上位モデル
「Z170A GAMING M9 ACK」

 「Z170A GAMING M9 ACK」は、MSIのエンスージアスト・ゲーミングシリーズの最上位モデルだ。MSIのゲーミングマザーは、赤がイメージカラーとなっているが、基板やヒートシンクなど、さまざまな部分が赤で装飾されており、ひと目でゲーミング向けらしさが伝わってくる。

「Z170A GAMING M9 ACK」。8月29日発売予定で、予価は5万3800円

 独自の特徴となるのが、ネットワーク機能だ。Z170A GAMING M9 ACKでは、ギガビットイーサネットとしてKiller E2400を搭載するとともに、802.11ac対応のKiller 1535無線LANも搭載。

 そして、双方を同時に利用する「Killer DoubleShot Pro」にも対応し、最大1867Mbpsの超高速帯域を確保。「Killer Network Manager」による帯域最適化と合わせ、常に最良のネットワークレスポンスが得られる。

ギガビットイーサネットと無線LANを同時に利用する「Killer DoubleShot Pro」により、最大1867Mbpsの超高速帯域を確保できる

ネットワーク優先度を変更でき、ゲームなどではデータ帯域を優先的に割り当て可能

 オンボードサウンド機能も強化されており、オーディオ回路がマザーボードの他の回路と独立した設計となっているのはもちろん、ESSの「ES9016K2M」DACや、Cmediaの「CM6632A」オーディオプロセッサー、日本ケミコン製オーディオ向けコンデンサーの採用などにより、ハイエンドサウンドカードクラスの高音質サウンドを実現。384kHz/32ビット、120dBのハイレゾ音源の再生もサポートしている。

オンボードサウンド機能は、ESSの「ES9016K2M」DACや、Cmediaの「CM6632A」オーディオプロセッサーを採用している

 加えて、「Nahimic Sound Technology」による周波数特性や声、ノイズリダクション、バーチャルサラウンドなどのサウンド調整機能により、ゲームサウンドのクオリティを引きあげる。さらに、高品質ヘッドホンアンプも搭載するなど、サウンド面へのこだわりは群を抜いている。

「Nahimic Sound Technology」を搭載しているマザーボードはMSIだけだ

 この他に、PCI Express Gen3 x4接続で最大32Gb/sec対応の高速M.2を2スロット備えるとともに、オプションのU.2変換アダプター「Turbo U.2」の利用で、NVMe対応SSDも利用可能となっており、ストレージまわりの仕様も充実。品質重視のハイエンドゲーミング用途Z170マザーとして、魅力的な存在と言える。

PCI Express Gen3 x4接続で最大32Gb/sec対応の高速M.2を2スロット備える

基板背面はプレートで覆われている

「Z170A GAMING M9 ACK」スペック表
フォームファクター ATX
チップセット Intel Z170 Express
メモリー DDR4-3600(OC)対応×4
拡張スロット PCI Express (Gen3) x16×1、PCI Express (Gen3) x8×2、PCI Express (Gen3) x1×3
ストレージ SATA Express×2、SATA 6Gb/s×6、M.2×2(PCI Express Gen3 x4)
インターフェース USB 3.1 Gen2(Type C×1、Type A×1)、USB 3.1 Gen1×6(背面2、ヘッダピン2)、USB 2.0×5(背面3、ヘッダピン1)、HDMI×1、DisplayPort1.2×1、PS/2×1
ネットワーク Qualcomm Atheros Killer E2400×1、Killer Wireless-AC 1535(802.11ac対応無線LAN)
サウンド 7.1ch HD Audio(Cmedia CM6632)

(→次ページヘ続く 「Z170A GAMING M5」)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中