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Z170マザーの特徴をメーカー別にチェック 第3回

ゲーマー向け機能を豊富に搭載するMSI製Z170マザー

2015年08月26日 12時00分更新

文● 平澤 寿康 編集●北村/ASCII.jp

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コストパフォーマンスに優れるゲーミングマザー
「Z170A GAMING M5」

 前述のZ170A GAMING M9 ACKは、まだ発売されていないため、同じくエンスージアスト・ゲーミングシリーズに属する「Z170A GAMING M5」も紹介しよう。最上位のZ170A GAMING M9 ACKからやや機能面が省かれているものの、実売価格は2万9000円前後となっており、品質重視のエンスージアスト・ゲーミングシリーズとしてコスパに優れるモデルとなっている。

「Z170A GAMING M5」。実売価格は2万9000円前後

 エンスージアスト・ゲーミングシリーズとして中堅に位置する製品で、ネットワーク機能はKiller E2400のみとなっていたり、オーディオプロセッサーがRealtekのALC1150となっているなどの違いはあるものの、基本的な設計思想はZ170A GAMING M9 ACKを踏襲。やはりゲーミングにうれしい機能を豊富に搭載する点が特徴。

オーディオプロセッサーはRealtekのALC1150を採用する

 上位モデルと同等の機能としては、PCI Express Gen3 x4接続で最大32Gb/sec対応の高速M.2を2スロット備える点だ。超高速SSDを2基搭載し、RAID構成を実現すれば、圧倒的な速度のストレージ環境を構築できる。

 また、U.2変換アダプター「Turbo U.2」の利用も可能で、NVMe対応SSDによるシステム構築も可能。ミドルレンジGAMINGモデルとはいえ、こういったこだわりはうれしい部分だ。

オプションのU.2変換アダプター「Turbo U.2」の利用で、NVMe対応SSDも利用可能だ

 強化型PCI Express x16コネクター「MSI Steel Armor」も2スロットのみとなるが採用。2-Wayの重量級ビデオカード装着による描画能力強化を安心して行なえる。

 上位モデルでは、ハードウェアで実装されているオーバークロック機能の「Game Boost」や、キーボードマクロ機能「Gaming Hotkey」などは、ソフトウェアによる実現となるものの、しっかり踏襲。

一般的なキーボードで本格的なマクロ機能を利用可能にする「Gaming Hotkey」

 「MSI GAMING LAN Manager」によるネットワークレスポンスの最適化や、「Nahimic Sound Technology」によるサウンド調節機能も盛り込まれており、基本的な機能は大きく見劣りすることはない。

 それだけに、上位モデルに比べて比較的安価な価格と合わせて、コスパ重視のゲーミングZ170マザーとして魅力的な存在と言るだろう。

「Z170A GAMING M5」スペック表
フォームファクター ATX
チップセット Intel Z170 Express
メモリー DDR4-3600(OC)対応×4
拡張スロット PCI Express (Gen3) x16×1、PCI Express (Gen3) x8×2、PCI Express (Gen3) x1×4
ストレージ SATA Express×2、SATA 6Gb/s×6、M.2×2(PCI Express Gen3 x4)
インターフェース USB 3.1 Gen2(Type C×1、Type A×1)、USB 3.1 Gen1×6(背面2、ヘッダピン2)、USB 2.0×6(背面2、ヘッダピン2)、HDMI×1、DisplayPort1.2×1、PS/2×1
ネットワーク Qualcomm Atheros Killer E2400×1
サウンド 7.1ch HD Audio(Realtek ALC1150)

基板が好みの色で発光する
「Z170A GAMING PRO」

 「Z170A GAMING PRO」はパフォーマンス・ゲーミングシリーズに属するマザーボードだ。実売価格は2万5000円前後で、ミドルクラスの位置付けとなる。

ミドルクラスのゲーミングマザー「Z170A GAMING PRO」。実売価格は2万5000円前後

 ネットワーク機能がKillerではなくインテル製なのが、エンスージアスト・ゲーミングシリーズとの大きな違いだ。また、基板の端部に配置されたLEDで、マザーボードを好みの色に発光できるのは「Z170A GAMING PRO」のみに搭載されているユニークな機能だ。

ネットワーク機能はIntel i219を採用。CPUのオーバーヘッドを削減し、かつTCPとUDPのスループットを極限まで高くしているため、ゲームで高いフレームレートを実現できる

専用ソフトで基板に搭載されたLEDのカラーを好みの色に変更できる

メモリー回路を周辺から完全に独立させる「DDR4 Boost」。これにより、メモリーの信号は周辺コンポーネントからの電磁的信号の干渉を受けず、最適な動作性能と安定性を保証するという

金メッキコネクターに通常の3倍の金を使用し、抜き差しでの寿命が10倍延びた「MSI Gaming Device port」が、ハイエンドゲーミングマウスの性能を引き出す

専用ソフトでマウスのDPIを微調整できるほか、マクロをプログラムすることで、1クリックで複数のコマンドを実行できる

「Z170A GAMING PRO」スペック表
フォームファクター ATX
チップセット Intel Z170 Express
メモリー DDR4-3600(OC)対応×4
拡張スロット PCI Express (Gen3) x16×3(x16/x0/x4あるいはx8/x8/x4で動作)、PCI×1
ストレージ SATA Express×1、SATA 6Gb/s×6、M.2×1(PCI Express Gen3 x4)
インターフェース USB 3.1 Gen2(Type A)×2、USB 3.1 Gen1×6(背面4、ヘッダピン2)、USB 2.0×6(背面2、ヘッダピン4)、HDMI×1、DVI-D×1、PS/2×1
ネットワーク Intel i219×1
サウンド 7.1ch HD Audio(Realtek ALC1150)

【機材協力】

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