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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第78回

カリフォルニアの地震とスモッグとエルニーニョ

2015年08月19日 10時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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バークレーは涼しいこともあり、自宅には冷房はありません。家の中でじっとしているよりは、ということで、リッチモンドの対岸にあるサンクインティンにあるポケットビーチにやってきました

 おはようございます。この連載の原稿は、毎週月曜日の早朝に、週明け2本目の仕事として書いています。

 日本は暑さが続くも、「Yahoo!防災情報」アプリから、30mm/h、60mm/h、100mm/hといったレベルの雨の予想が通知が来るようになって、夏の終わりの雷雨の時期を迎えているのかな、と季節を感じるようになりました。

 日本の季節を頼りにしないと、自分が今どの季節にいるのかがわからなくなる、というのが北カリフォルニア、サンフランシスコ・ベイエリアの日常です。

 とはいえ、たまに暑い日もやってきて、昨日は海岸に近いバークレーで30度、内陸では35度を超える暑さに見舞われました。日本からすれば「夏の日常」と言う感覚でしかありませんが、普段が20度から25度の世界だとすると、10度近く気温が高くなるというのはやはりインパクトがあります。

 普段は冷たくて足首だけ浸かれば十分の海も、今日は海水浴が楽しめるほどの気温。海岸で犬とともに、ひとときの涼を楽しむ事ができました。

山火事と弱い風で、スモッグが発生中

 ご存じの通り、カリフォルニア州は極度の渇水が続いています。以前本連載でもご紹介した通りですが(関連記事)、対策といっても使う水を減らすには限度があり、根本的な解決は雨が降るより他ありません。

 乾燥状態が続いていることから、山火事も多発しています。しかしその影響が、バークレーにも押し寄せてくるとは思いませんでした。弱い風もあって、山火事で発生した煙が漂ってきて、晴れているのにどんよりと空が霞むスモッグが発生していたのです。

 すかっと晴れた青空が魅力の夏のバークレーも、朝から太陽が出てきても、日差しはやや遮られたような雰囲気に。バークレーでも不審火が原因とみられる山火事が発生するなど、引き続き、警戒しなければならない状況になっています。

 ちなみに、バークレー市に限りませんが、公園には無料で利用できるバーベキュー用の炉が置いてあり、食材と炭を買っていけば気軽に焼くことができます。トング、軍手、着火剤あたりを一度揃えてしまえば、思い立ってバーベキューをすることができるほど手軽にできそうです。

 手軽だからこそ、火の始末だけは気をつけておかないと……。

朝の地震でTwitterは大パニック

 8月17日の朝、サンフランシスコ周辺は地震に見舞われました。7時前の地震にちょうど良い目覚ましになった人も少なくなかったようですが、バークレーのすぐ南が震源で、2kmも離れていなかった筆者のアパートも、突き上げるような地震に見舞われました。

 M4.0、おそらく日本でいえば震度3程度の揺れだったと思いますが、地震に慣れていないこちらの人々からすれば、驚きも大きく、Twitterでも大騒ぎになりました。

 また、朝の時間でテレビを見ていた人も多かったことから、ニュースの天気キャスターが揺れた瞬間に驚いている様子が、Vineに投稿されていました(関連リンク)。

 撮影したのはDavid DeBoltさん。新聞記者をしている彼は、Vineアカウントの1本目のビデオ投稿であることから、このビデオが撮れたことからアカウントを作ったのではないか、とも推測できます。

 スマートフォンでの動画撮影が一般的になっており、YouTubeに加えて、Vine、Instagramなどの共有サイトも充実しています。加えて、生中継ができるアプリも増えてきたことから、その瞬間にしか撮影できない地震などの自然現象がビデオに残るチャンスもさらに増えていくのかも知れません。

 ロシアの隕石墜落のビデオでは、自動車に搭載されているドライブレコーダーが威力を発揮しましたし、最近では中国・天津で起きた衝撃的な爆発事故の映像も、スマートフォンによる撮影でした。


(次ページでは、「エルニーニョについても、大きな影響が予測される」)

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