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Apple Musicをいい音で楽しむ! iPhoneオーディオ強化術 第2回

イヤフォン交換でApple Musicの音質をグレードアップ!

2015年08月18日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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低音が足りないな、と思ったら
イヤーチップを大きくしてみるテクニック

ソニーのXBA-Z5に付属するイヤーチップ。通常のシリコン系イヤーチップ(右)と、中にシリコンフォーム素材を埋め込んだイヤーチップ(左)の2種類がある

ソニーのXBA-Z5に付属するイヤーチップ。通常のシリコン系イヤーチップ(右)と、中にシリコンフォーム素材を埋め込んだイヤーチップ(左)の2種類がある

 最後に、イヤフォンを使う上で役に立つテクニックを紹介する。それはイヤーチップの交換だ。

 イヤーチップとは、カナル型ヘッドホンが備えている耳の穴にぴったりとフィットさせるためのもの。これにも社外品のイヤーチップが販売されており、イヤーチップの材質の違いなどで音質も変化するので、興味のある人は試してみるといいだろう。

 そこまではしなくても、購入したイヤフォンに付属するサイズ違いのイヤーチップへの交換を試してみて欲しい。

 ポイントはワンサイズ大きくすること。多くの場合、付属するイヤーチップは3サイズで、製品に装着されているのは真ん中のMサイズ。これをLサイズに交換してみると、かなり音の印象が変わるはず。

 特に低音の再現性が大きく違ってくる。この理由はイヤーチップを大きくすることで耳の穴をよりぴったりと塞ぐことになり、音漏れが減るため。重低音をうたったイヤフォンなのに思ったより低音が出ていないと感じた場合は、イヤーチップのサイズを大きくしてみるといいだろう。

 基本的に低音の再現性は総じて音楽全体のパワー感や音の厚みといった部分を大きく左右するので、無理に低音を派手に演出したモデルでもない限り、低音がしっかりと出ている方が好ましいと感じる人の方が多いはずだ。

 また、海外製に多いウレタンフォーム系のイヤーチップの場合は、サイズ交換だけでなく、同じサイズでも定期的に交換するといい。シリコンゴム系のイヤーチップと異なり、ウレタンフォームは使ううちにヘタってきて、密着性が落ちてしまうのだ。

 日常的に使っていると気付きにくいが、購入以来一度も交換したことがないという人は騙されたと思って同サイズの新品に交換してみよう。長く愛用している人ほど、かなりの変化に驚くはずだ。

iPhoneを使うならばイヤフォン以上に重要!?
次回はポタアンでApple Musicを聴く

 Apple Musicのロッシー音源とはいえ、イヤフォンをグレードアップすると、その音もかなりのレベルになり十分な満足度が得られる。けっこうな価格の高級モデルも紹介しているが、予算の許す範囲で優秀なモデルをチョイスすればかなり充実した音楽生活が楽しめるはずだ。

 次回はポータブルヘッドホンアンプを紹介する。今や高音質なイヤフォンには欠かせないアイテムと言えるし、記事で触れているようにiPod touchに比べて音質的に決して有利ではないiPhoneの音質向上には大きな効果がある。こちらも比較的身近な価格のものから高級タイプまで紹介するので、製品選びの参考にしてほしい。

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