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音楽配信初心者向け、低価格でジャンルが細かい「ラジオ型」サービス

2015年08月11日 12時00分更新

文● 四本淑三

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この記事は「Apple Musicはどう? 音楽配信サービスが日本で話題にならなかった理由」の続きとなる記事です。合わせてご覧ください。

NTTドコモの「dヒッツ powered by レコチョク」。月額540円で聴き放題のみ324円。 初回7日間無料(現在は31日間無料キャンペーン中)

 音楽に毎月980円も払うなんてあり得ない。そう考えるユーザーには聴き放題の「ラジオ型」が落としどころとして用意されている。今回は定額配信サービスとして人気のラジオ型を試してみたい。

 ラジオ型は、Apple Musicのような「オンデマンド型」と違って、自分で選曲するのではなく、サービス側が提供するプレイリストを再生するもの。ジャンルやシチュエーション別に細かくプレイリストが用意されていて、そこから選んで再生して聴くことになる。

 アプリケーションの仕組みはシンプルそのものなので、音楽配信サービスがよくわからないという人にも使いやすい。また、最新のヒット曲や、ジャンル別に音楽を広く把握するのに向いている。平たく言えばエントリーユーザー向きのサービスということになる。

 ただ、再生する曲順は自分で決められないし、アルバムを通して聴くこともできない。基本的には流しっぱなしで、BGMのように聴くスタイルになる。そうした制限がある代わりに、オンデマンド型よりも月額料金が安いわけだ。

 ラジオ型のサービスは、KDDIの「うたパス」と、NTTドコモがレコチョクと組んで「dヒッツ」を提供している。いずれもスマートフォン向けのコンテンツサービスで、利用できるのはAndroidとiOSの端末で、パソコンでは使えない。ここは誤解されがちなので強調しておくと、キャリアの契約とは無関係に使える。auユーザーでも、ドコモユーザーでも、ソフトバンクユーザーでも。

KDDIがauブランドで展開するとっておきのBGMサービス「うたパス」。324円。au ID新規取得で14日間無料。スマートフォン以外にKDDIが提供するTVチューナー内蔵セットトップボックスのSmart TV Boxでも使える

うたパスのプレイリストのカテゴリー一覧から「ジャンル」を選んだ画面。J-POP、アニソン、ジブリ、ボカロ、演歌、80年代、失恋ソング、EDMなど一通りのプレイリストが網羅されている。提供されている楽曲はほかのオンデマンド型のサービスと大差なく、検索してみればマニアックな曲もちゃんと見つかる

(次ページでは、「うたパスとdヒッツの違い」)

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