“持ち歩けるホワイトボード”を実現した欧文印刷の「nu board」(ヌーボード)シリーズは、“描く”より少しだけ“書く”ことの方が好きなビジネスピープルに人気だ。
筆者は描くことも書くこともどちらも好きだが、好きゆえにいつまでたっても「定番」の“書き込みメディア”が決まらず、もうかれこれ四半世紀近く、ICTガジェットとステーショナリー世界のボーダーをさまよい続けている。
もちろん、さまよっている時間が長い分、多くのガジェットに時間とお金を使い続けている。ヌーボードもサイズ違いをいくつか購入したが、実際には携帯性とのバランスでジャストシステムのカスタムモデルである赤い革表紙の新書版サイズを愛用している。
より繊細な線を書けるようになった「nu board/FME」
今回、またしても衝動買いした「nu board/FME」は、同じく新書サイズの縦開きのメモタイプのモデルだ。“FME”は「Fine Marker Edition」の略で、ステッドラー製の線幅0.6mmの超極細のホワイトボードマーカーが標準で付属している。
実際に、FMEを使ってヌーボードに書いてみたが、従来のペンに比較して確実により小さく繊細なテキストやイラストを描くことができる。ほぼ同サイズのポストイット上にぺんてるの「トラディオ・プラマン」で書いてみたものと比べてみたが、ほとんど同じくらいの繊細さで書ける。
FMEは一時的なメモ用途を前提にしているが、インクのヌーボードへの吸着は強力で、乾燥すると指先で軽くこすったくらいでは簡単には剥げ落ちない。実際に消す時には、イレーザーを持つ手にかなり力を入れて、擦り削り落とすようなイメージだ。
マーカーがブラック一色では寂しく思えたので、近所のダイソーで販売していた筆記幅0.7mmのカラフルなホワイトボード用マーカーを買って、多色筆記にもチャレンジしてみた。
しかし、筆記後しばらくして指先でこすってみたら、予想通り、カラーインクは簡単に消えてしまった。
前述の通り、FMEの筆記線はヌーボードに予想以上にしっかり吸着して、従来のマーカーペン付属のイレーザーではなかなか消えず、FMEのイレーザーで削るように強くこすってやっと消える感覚だった。この強力なインクの吸着力は意見が分かれるだろう。
次ページへ続く、「「Office Lens」を併用してみる」

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