細部まで意識した純正ホームUI
ホームアプリの変更はすっかりお手軽なものとなっているが、honor6 Plusの場合、特に変更する必要は感じない。フラットなデザインはもはやお約束で、気に入る人も多いハズ。通知に関しては時系列表示に加えて、時間も表示されており、通知を利用したリマインダー表示などにちょうどいい。
電源に関する設定では、標準モードにあたる「スマート」と「ウルトラ省電力」のふたつがある。上記のようにバッテリー容量が3600mAhなので、ウルトラ省電力を使用することはあまりないと思うが、保険としてありがたい。
また、5.5型クラスになると片手での操作が難しくなるため、honor6 Plusはモーション操作とジェスチャー操作が豊富だ。伏せて消音はもちろんとして、スリープ時に画面ダブルタップで画面を点灯、文字を書いてアプリを起動させることもできる。自分好みにカスタマイズをしていけば、片手でもそれなりに快適な操作が可能だ。
デュアルカメラがなかなかグッド!
本体背面で一番目立つのがデュアルカメラだ。これは800万画素のカメラユニットをふたつ装備したもので、ステレオ方式の撮影でF0.95~F16までの「デジタル絞り」を実現している。またデュアルカメラは、デジタル絞りを使用したワイドアパーチャ撮影だけでなく、HDR(動体の場合も、ふたつのレンズを使用するため、被写体のブレがない)やフォーカスにも活用されており、とくにフォーカス速度は約0.1秒と高速だ。夜間にも強く、ふたつのレンズとセンサーを利用して、夜景の撮影が低ノイズで可能と、オールラウンドに使える。
なにより、こういった部分を意識せずに使用できるレベルまで作り込んでいるあたり、ファーウェイの意気込みが伺える。なお、スペック的には800万画素だが、デュアルカメラで撮影された2枚を合成するため、1300万画素までの撮影に対応している。
純正カメラアプリも仕上がりがよく、チューニング傾向はコンデジ的というよりは、デジタル一眼レフに寄っている印象だ。純正カメラ機能にティルトシフトやモノカラー、レトロ風フィルターが用意されているのもお手軽。加えて、フィルター系は動画にも適用できるので、リアルタイムプレビューをチェックしながら遊ぶのにちょうどいい。
インカメラは800万画素となっており、発色傾向はアウトカメラと似ているため、アウトカメラのサンプルで性能を判断するといいだろう。解像度が高すぎるため、自撮り用として考えた場合……とくに低解像度のセルフィーで、脳内補完を逆手にとって良くみせる作戦には適さないほか、SNSによってはオリジナル解像度を残すものもあるため、リサイズアプリは用意しておいたほうがいいだろう。
【まとめ】ローコストにハイスペック機が欲しいなら
honor6 Plusはスペックはもちろんとして、ディスプレーやカメラまで、とても仕上がりのいいものになっており、それでいて価格は4万5800円(税抜)。3キャリアから登場するスマホ、とくにハイスペックモデルの大半は価格が高騰しているため、SIMフリーでハイスペック機がほしいと考えるのであれば、honor6 Plusは、現時点でちょうどいい立ち位置にあるといえる。
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