日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は7月2日、高密度ストレージサーバー「HP Apollo 4000シリーズ」2製品を発売した。同時に、クラウデラとホートンワークスの商用Hadoop製品、スキャリティのストレージソフトウェアの販売も開始している。
Apollo 4000シリーズは、ビッグデータ用途に最適化されたストレージサーバー製品群。コンパクトなサーバー筐体にハードディスクを高密度実装することで、ペタバイト級のスケーラビリティを持つ分散ストレージ用途に適した設計となっている。
「HP Apollo 4200 System」は、2Uサイズの筐体に3.5インチHDD×最大28台(物理容量224TB)または2.5インチHDD×最大50台(90TB)を内蔵できる、高密度実装のストレージサーバー。CPUにはXeon E5-2600 v3を2つ搭載し、ギガビットEthernetポート、PCI Express拡張スロットを5つ備える。希望小売価格(税抜)は66万7000円から。
「HP Apollo 4530 System」は、4Uサイズの筐体に3台のサーバーノードを内蔵する製品。1ノードあたり3.5インチHDD×最大15台(120TB)の大容量ストレージを搭載する。これにより、Hadoopやビッグデータ分析など、CPUパワーとストレージのバランスを重視する用途に適した高密度サーバーを実現している。希望小売価格は229万1000円から。
なおHPでは今回、商用Hadoopディストリビューションである「Cloudera Enterprise」と「Hortonworks Data Platform(HDP)」、オブジェクトストレージソフトウェア「Scality RING」の販売も開始している。
それぞれの希望小売価格は、Cloudera Enterprise Basic Editionが26万5000円(1年間、標準時間サポート付きフレックスライセンス)から、Saclity RINGが961万5000円(200TBベースライセンス)から。またHDP Enterpriseは今夏発売予定で、価格は未発表。