圧倒的な高精細の有機ELディスプレー
Galaxyシリーズといえば有機EL。S6にもそれは継承されており、「Gear VR Innovator Edition for S6」への対応もあってか、577ppiと高精細なものを採用している。
最低輝度から最大輝度まで比例して明るくなるのではなく、反比例するように明るさが増すのもそのまま。室内や日陰などで輝度100%にすることはなく、輝度30%くらいで問題ないと感じる人が多いだろう。発色については、Galaxy S5から大きな変化はないようで、ほぼフラットな発色傾向だ。
上から輝度0%、輝度50%、輝度100%。蛍光灯下にて撮影したもの。輝度30%付近からは、体感的な輝度の上昇はあまり感じられない。逆に10~30%間の輝度の上がりっぷりはおおいに体感できるほか、最低輝度も低めで暗い部屋での運用にもちょうどいい。このあたり、IPS液晶搭載機とは異なる部分だといえる。
SnapdragonではないオクタコアCPUはどうよ?
SoCは、オクタコアCPU (2.1GHz+1.5GHz)であるサムスン電子製Exynos 7420を搭載する。構成は2.1GHzのCortex-A57(クアッドコア)と1.5GHzのCortex-A53(クアッドコア)の、いわゆるbig.LITTLE構成だ。
負荷の低い処理の場合は、省電力性能に優れたCortex-A53、パフォーマンスが必要なシーンではCortex-A57と役目が分かれている。SoCの管理については、ユーザーが手出しをできる仕様ではなく、強いていえば省エネモードなどでトップクロックを制限するに留まる。
そんなサムスン電子製Exynos 7420だが、チューニングが終わっていない印象を受けた。アップデートで改善される可能性があるかもしれないが、通常の状態でバッテリーの減りが激しい。ただ、省エネモードでそれほどパフォーマンスダウンを感じないため、基本は省エネモードを選んでおいて問題はないだろう。ゲームをプレーをするにしても、それほど高性能を要求するゲームは少なく、AnTuTu Benchmark v5.7の結果(下の写真)からも、省エネモードがデフォルトでも良さそうだ。
(次ページでは、「カメラの進化度合いを探る」)
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