このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第56回

「Galaxy S6」はストイックにスタンダードさを追求したスマホだった!

2015年06月28日 12時00分更新

文● 林 佑樹

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

カメラの進化は驚異的なレベル

 スマホを選ぶうえで重要な要素のひとつがカメラ。S6のアウトカメラは光学手ぶれ補正を搭載し、1600万画素、F1.9といったスペックだ。画素数は一般的な数値だが、その先の処理で画質は変化する。結論としてはホワイトバランスも良好で、発色もよく、扱いやすいカメラになっているため、シーンを選ばず、オートで写真を撮っても満足いくものが撮影できるだろう。また細かい設定もとくに不要なので、カメラ重視派も店頭でチェックしてもらいたい。

黒色の物体がセンターにあっても、露出を無理に上げる動きはしないため、ナチュラル路線になりやすい

パキパキとした絵作りなので、撮影するジャンルはあまり選ばない感じ。ご飯写真については、ちょっとフラットすぎる印象もあるのだが、そこは軽い補正で十分だろう

 次にインカメラ。多人数でのセルフィーにも対応するためか、ワイドな120度のレンズを採用している。こちらもF1.9で、500万画素。多人数撮りに対応しつつ、キレイに撮れるので、セルフィー好きにはオススメ。

 注意点としては寄ったカットの場合、120度とワイドであるため、歪みやすいこと。たとえば、斜め上45度からの定番カットの場合でも、妙な小顔効果が生まれやすい。逆に歪みを利用して胸を強調といったテクも可能だが、慣れが必要だろう。ともあれ、これも店頭で必ずチェックしよう。

インカメラ使用時は心拍センサーにタッチするとシャッターを切ることもできるため、不安定な持ち方でのセルフィーをしなくて済む

120度のワイドレンズを採用しているため、90度程度のレンズに慣れていると角度探しに苦労する。発色についてはごくごくフラット。500万画素なので、プライバシーへの配慮は必須かも

ワイドっぷりをチェック。端にいくほど歪むため、定番である斜め上45度ショットの場合、手を伸ばす距離によっては不気味の谷に入りやすい。センター付近はあまり歪みはないため、撮影あとにトリミングをするか、遠近法が成立する角度を探しておくといいだろう

【まとめ】目立つ部分は少ないが、絶対的な安定感

 Galaxy S6は、Galaxy S6 edgeと並べると見た目は地味だがとても持ちやすく、Galaxy S6 edgeとは異なる部分、つまりスタンダードな部分で勝負している印象だ。ベーススペックはオクタコアサムスン電子製Exynos 7420で処理性能は高く、カメラ性能についても申し分ない。Galaxyシリーズとして定番化した有機ELディスプレーも画素密度(ppi)が高くて満足感もある。

 ストイックにデザインレベルからリフレッシュさせたGalaxy S6は、2015年夏モデル群を見て、迷ったらとりあえず手に取ってみると、端末の良さが伝わってくるスマホだといえるだろう。

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン