HDMI 2.0入力でフォーカスが楽だが、
写真用途はかなり限定的になりそう?
HDMI 2.0入力を利用してのタッチ&トライでは、実際にHDMI入力の仕様を確認できた。ディスプレーのように入力を切り替えるのでなく、専用のプレビューアプリケーションを用意しており、全画面表示のほかウィンドウ表示にも対応している。そのため、写真においてのテザー撮影時であれば、プレビューとLightroom(もしくは、Capture One)の画面、絵コンテを並べて撮影していける。
IPSα液晶の最大輝度も高く、屋外であってもプリチェックをしながらの撮影を効率よく行なえる。また全画面にすれば厳密なフォーカスもやりやすいと、出先やスタジオにおいてのチェッカーには十分そうな印象を受けた。
特に出先の場合はなるべく機材を減らしておきたいし、電源確保も課題となるので、バッテリー駆動可能なTOUGHPAD 4Kはとても都合がいい。
直近であれば、VAIOの「VAIO Canvas」がその立ち位置にあるが、筆者の場合、HDMI入力がない点に納得いかず、購入対象からはカットしている。クライアント同席の場合、タブレットで見てもらいつつであるほうが効率がよく、後述のようにプレビューモニターとして活用できれば荷物を減らせるからだ。
一般用途においても、10型くらいのタブレットにHDMI入力があったら、出張時に楽だと感じたことはないだろうか。なお、HDMI 2.0入力はHDCP2.2に対応している。
9000×6000ピクセル(600dpi)、
カラーモードAdobeRGB/16bitのデータで確認してみた
さて現地では、おもむろに9000×6000ピクセル(600dpi)、カラーモードAdobeRGB/16bitのデータをPhotoshopで開いてみた。データサイズは約1.4GB。中判やデジパックは別として、現状のデジタル一眼レフの多くは、記録解像度6000×3000ピクセル前後だが、EOS 5DsRは5000万ピクセルを超えており、出力されるJPEGは8688×5792ピクセルにもなる。用意したデータはその少し先にある作業負荷状況を想定したものだ。
結果としてはメモリーが足りず、その場でさっさと入稿といった場合には厳しいと感じた。スタジオでクライアント立ち会いの場合は、メインの作業PCで作業をし、ミラーリングの状態でTOUGHPAD 4Kでチェックしてもらうのがよさそうだ。