3月17日、Windows公式ブログ上で開発中の次期OS「Windows 10」の販売開始時期を2015年夏とし、世界190ヵ国・111言語でリリースすると発表し、6月1日、ついに公式ブログ上で「7月29日」からアップグレード開始と公表された。Windows 8.1の後継OSとして、いろいろな機能のブラッシュアップが行われている。
この連載ではプレビュー版の「Windows 10 Insider Preview」を利用し、Windows 10の新機能の紹介、解説をする。
7月1日から、米マイクロソフトはWindows 10を搭載する「Surface Hub」の受注をスタートする。画面サイズは55型と84型。5.5型や8.4型の間違いではない。解像度は55型がフルHD、84型が4Kとなる。
この新しい大画面端末は、基本的には会議室で使われることを想定している。Surfaceと名乗っている通り、タッチパネルを搭載しており、Windows 10をペンやタッチで操作できるのだ。もちろん、ホワイトボードの代わりにもなるだろう。OneNoteを含むMicrosoft OfficeやSkypeを搭載し、ビジネス用途で活躍してくれる。
2つのワイドレンジHDカメラを搭載しており、ビデオ会議にも適している。タッチセンサーは同時に100点を検知することができ、多人数での操作も可能。CPUは第4世代のインテルCoreプロセッサで処理能力も不足なし。会議室にPCやUSBメモリを持ち込む必要はなく、クラウドから資料にアクセスしてプレゼンをスタートできるようになるだろう。
ただし、価格は55型が6999ドル、84型が1万9999ドルとなかなかお高い。安価な大画面ディスプレイに手元のPCから映し出すことと比べて、どれだけメリットのあるアプリを用意できるかがキモになるだろう。
多拠点間とのビデオ会議システムは高価なので、Surface Hubだけで手軽に実現できるなら、導入する理由付けになるかもしれない。現在、電子黒板を使っている企業のリプレースにもぴったりだろう。他の用途なら、受付システムもいけそうだ。84型端末で3〜4人くらいが同時にタッチ操作で受付可能なら、既存製品との差別化が可能になりそうだ。
Microsoft Surface Hubは55型と84型がラインナップ
タッチ操作できるので、画面に自由に書きこめる。
100点同時タッチが可能で、もちろんOSはWindows 10。
CPUは第4世代のCoreプロセッサで、赤外線イメージセンサー、2台のワイドアングルカメラを搭載。グラフィック機能は55型がIntel HD Graphics 4600で、84型がNVIDIA Quadro K2200となる。
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