高級機でも「ピクチャースタイル」など特殊効果も完備!
上は「ピクチャースタイル」撮影サンプル。左が5Ds、右が5DsRだ。新たに「ディテール重視」が加わっている。画素数が上がり高くなった解像感を活かすための設定のようだ。シャープネスが高めだがエッジ部分の強調が控えめな印象だ。
ピクチャースタイルはそれぞれ上の画面のような設定が可能。画面はデフォルトの設定状態で、各項目は好みで変更できる。
HDR機能の撮影サンプル
画像合成でダイナミックレンジを広げる「HDR」の仕上がり効果も選択可能。ちょっと変わった効果の写真が撮れる。
重量の問題などでこれまでできなかったことが
できるようになる(かもしれない)画期的な2台!
ベースになっているのがEOS 5D MarkIIIということで、基本的な機能は網羅されており、インターバル撮影やHDR、多重露出、FHDの動画機能などはもちろん搭載されている。画素数が多くても基本的には普通に使えるデジカメだ。
EOS 5D MarkIIIの約2230万画素に比べて倍近い画素数があるのは魅力的だ。解像感が高く、高精細な写真が撮れるので、大きく印刷するにもよし、風景や建築などで解像感が求められるシーンではほかに代えられない1台になる可能性がある。
プロ用途でもいままではデジタルバックを使っていたシーンに「5Ds」と「5DsR」が参入することで、軽いシステムが組めて豊富なレンズを使うことができる。今まで重量的な問題や、取り回し、レンズの種類でできなかったことも可能になってくるだろう。
ローパス効果の有/無は正直なところあまり差はないといった印象だが、やはり細かい部分を見比べると差はでてくる。ピクチャースタイルのサンプルで「5Ds」と「5DsR」を見比べると造花のほつれた糸の描写に差がでてきていたりする。
またローパスフィルターの効果がないことで偽色やモアレの心配がある。今回テスト撮影した限りでは気になる箇所はなかったが、どこで偽色やモアレが出てくるかはわからない。「5DsR」の購入を考えている人は留意しておこう。
ある程度自分で偽色やモアレの処理ができなければ、いざというときに苦労をするかもしれない。もちろん「5DsR」を買ってから処理の仕方を覚えても構わないわけだが。