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今日発売! 5000万画素超の「EOS 5Ds/5DsR」の画質をチェック!

2015年06月18日 12時00分更新

文● 周防克弥

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 キヤノンが18日に発売した「EOS 5Ds」(以下5Ds、実売価格50万円前後)と「EOS 5DsR」(以下5DsR、同55万円前後)は、待望の高画素センサー搭載デジタル一眼レフ。有効画素数は約5060万画素と途方もない数字だ。

 ちなみに、両機は基本スペックを同一とする姉妹モデルで、機能面の違いはローパスフィルター効果の違いだけである。

キヤノンユーザー待望の1台……いや2台! ついに発売

外観は「EOS 5D Mk3」とほぼ同じ。「5Ds」と「5DsR」はエンブレムで見分ける。本体サイズは幅152×奥行76.4×高さ116.4mm、バッテリーとメディア込の質量は約930g

 高画素のデジカメといえば、中判カメラや大判カメラに取り付けるデジタルパックに8000万画素や6000万画素という数値はざらにあるが、完全に業務用でプロカメラマンでも所有しているのは一部だけだろう。

 値段も桁数が変わってくるのでまったく話にならないのだが、これらの高価な業務用デジタルバックの代りに比較的安価に購入できるデジカメが使えるとなれば色々と事情も変わってくる。

 汎用性のある35mm判ベースで言えば、ニコンの「D800/D800E」が有効画素数約3630万画素、ソニーの「α7R」が有効画素数約3640万画素が高画素と言える。最近海外では4000万画素を超える新しいデジカメも発表されたそうだが、日本ではまだ未定だ。

 これらのライバル機を一気に追い越す5060万画素はキヤノンファンの待ち焦がれたカメラではないだろうか。

 注目の新しい撮像素子は総画素数約5300万画素のCMOSセンサー。サイズはもちろん35mm判フルサイズ。

 約5060万画素の記録解像度は8688×5792ドット。ファイルサイズはJPEG/FINEで約17MB前後、RAWデータでは約60MB程度になる場合もある。

 350dpi(一般的な印刷用の解像度)にすると印刷サイズは63×42cmとなる。A4サイズ見開きでも十分すぎるデータ量で、ほぼA2サイズに相当する。これなら駅貼のポスターなど、いままでデジタルバックが必須と言われてきた分野に対応できるのではないだろうか。

 
左が「5DsR」右が「5Ds」。見た目の違いはほぼない。デザインやインターフェースも「EOS 5D MarkIII」と同様だ

左が「5DsR」、右が「5Ds」。見た目の違いはほぼない。デザインやインターフェースも「EOS 5D MarkIII」と同様だ

左が「5DsR」、右が「5Ds」。側面インターフェースは2つに別れてており、カバーも別になっている。左側に外部マイク端子、シンクロ接点、レリーズ接点が並び、右側にはHDMI端子とUSB端子が並ぶ

左が「5DsR」、右が「5Ds」。側面インターフェースは2つに別れてており、カバーも別になっている。左側に外部マイク端子、シンクロ接点、レリーズ接点が並び、右側にはHDMI端子とUSB端子が並ぶ

左が「5DsR」、右が「5Ds」。キヤノンユーザーには見慣れたインターフェースだ。機種が変わっても基本的な操作が大きく変わらないのは機種変更したときに便利

左が「5DsR」、右が「5Ds」の上面。キヤノンユーザーには見慣れたインターフェースだ。機種が変わっても基本的な操作が大きく変わらないのは機種変更したときに便利

左が「5DsR」、右が「5Ds」。背面液晶は3.2型(約104万画素)。情報表示の項目はカスタマイズ可能になった

左が「5DsR」、右が「5Ds」の背面。背面液晶は3.2型(約104万画素)。情報表示の項目はカスタマイズ可能になった

メニュー内の「クイック設定カスタマイズ」から設定の変更が行なえる。表示する項目を選んで大きさや位置を好きに配置可能

背面左上部にある「INFO」ボタンを押すと背面液晶の表示を変えることができるが、その中にカスタマイズした表示方式が含まれるようになる。左が標準で右がカスタマイズした表示

グリップ側にはメディアスロットがある。CFカードとSDメモリーカードのデュアルだ

グリップ側にはメディアスロットがある。CFカードとSDメモリーカードのデュアルだ

次ページへ続く、「クロップしてもAPS-C機並みの解像度!

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