ポメラ本体で上書きしたファイルも
Evernoteではファイルが追加される形に
実際にポメラで原稿を書き、Evernoteにファイルをアップロードするまでの一連の流れは極めてスムース。残念なのは、ポメラではタブレットのように、いったんアップロードしたファイルを、再びダウンロードして編集したりできないことだ。
ネットワーク接続と言っても、あくまでオリジナルファイルは手元のポメラのストレージにあり、一方的なバックアップコピーがEvernoteにアップロードされる仕組みだ。
実際に文章を作成してアップロードし、続いて部分的に編集して上書きモードでポメラのストレージに書き込んで、そのファイルをアップロードしても、名前を変えて保存してアップロードしても、データベース的なハンドリングをするEvernote上では、ファイル名が同じでも違っても、上書きされることはなく、Evernoteには同じ名前のファイルが何個も溜まっていくことになる。
編集や修正を加え、ポメラ上で同じ名前で何回保存しても、Evernoteにアップロードすれば、同じファイル名で内容が違っても、すべて別ファイルとして連続して保存されることとなる。
考え方によっては、同じ名前の内容の異なる世代データがすべて順番に保存されているので、ある種のユーザーによっては極めて便利なのかもしれない。
筆者は、気にせずオリジナルテキストファイル(原稿)にどんどん修正、追加を加え、何回もアップロードし、原稿が完成した時に、PCやスマホからEvernoteにアクセスし、最新版だけを残し、他の同名の複数ファイルをすべて削除するようにしている。
とっさのメモに特化したポメラと、同じDNAのEvernoteとの連携は極めて合理的だと思われる。できれば、メモの超クイックなアクションとして、保存しなくても、Altキーとファンクションキーのコンビネーションなどで、現在書いている文章(無題)の一時保存とEvernoteへのアップロードなどをやってくれるとよりありがたいかもしれない。
また、発想の基本的DNAは異なるが、Dropboxへの対応も期待したいところだ。現在、筆者は、PCやタブレットは一切持たず、テキスト入力専用のポメラと自由なアナログ筆記専用のソニーのデジタルペーパーの両方を持ち歩いている。
両方持ち歩いても重量は798gと超軽量だ。ネットワーク環境としてはWiMAXのモバイルルーターを利用しているが、どうせ持ち歩くiPhone 6 Plusのデザリング利用に切り替えようかと考えている。
便利に使うために絶賛格闘中!
3年半のブランクを経て、2回めの衝動買いをしてしまったポメラ DM100はなんとしてもしばらくは使ってみるつもりだ。
ポジティブなノリでバンナイズのカラフルな“専用ケース”まで買い込んでしまった現在、Evernoteにアップロードした“ファイナル原稿”というファイル名を付けた原稿ファイルだけを、自動的にDropboxの自分のアカウントにコピー転送しようとしている。
「IFTTT」(複数のウェブサービスを連携させるサービス)の“レシピ”と格闘しているが、今のところ上手くいっていない。前途多難だが、さてどうなることやら。
今回の衝動買い
アイテム:ポメラ DM100
価格:ヨドバシ・ドット・コムにて1万9980円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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