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2016年にはBluetooth Smartにおけるメッシュネットワーク構築の標準化も

IoTデバイスの開発期間を70%短縮? Bluetooth SIGが提供する開発キットとは

2015年05月29日 16時31分更新

文● 松野/ACSII.jp

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Bluetooth製品の開発期間を最大70%短縮できるという「Bluetooth Developer Studio」とは?

 Bluetooth Special Interest Group(以下、Bluetooth SIG)は5月29日、ソフトウェアベースの開発キット「Bluetooth Developer Studio」のベータ版に関する記者説明会を実施した。

IoTの流れに乗り、大きく成長するBluetooth市場

Bluetooth SIG テクニカルプログラムマネージャーのビンセント・ガオ氏

 Bluetooth SIG テクニカルプログラムマネージャーのビンセント・ガオ氏が登壇。今年4月にリリースしたBluetooth Developer Studioの詳細についてのプレゼンテーションを行なった。

Bluetoothデバイスの出荷台数は2019年には44億台に

 ガオ氏はまず、Bluetooth市場の高いポテンシャルについて解説。IHS Technologyの調査によると、現在のBluetoothデバイスの年間出荷台数はおよそ31億台で、2019年には44億台にものぼるという。メンバー企業も2万6000以上で、APACにおけるメンバー企業の成長率は28%と、平均より高い比率で伸びているとしている。

Bluetooth Smartのメッシュネットワーク機能の標準化については、2016年中旬までの正式採択を目指す

 昨年11月にリリースされた現行の最新バージョンであるBluetooth 4.2は、IoTでの活用、よりセキュアで高速な運用が特徴である、とガオ氏は語る。さらに、現在実装に向けて調査が進められているBluetooth Smart Meshについても言及。Bluetooth Smartでメッシュネットワークを構築し、さまざまなデバイスの相互通信が可能な環境の整備については、IoTの流れに乗って需要が増えているという。現在はワーキンググループが調査作業に取り組んでおり、Draftは2015年末、正式採択は2016年上旬~中旬を目標にしているとのこと。

ウェアラブルやスマートホーム分野で今後一層の成長が期待される

 ガオ氏は競合する無線技術に対するBluetoothの利点として、モバイルOSのメジャーなプラットフォームがすべてBluetoothをサポートしていることをアピール。IHS Technologyの調査によると、2018年までに96%のスマートフォンがBluetooth Smart Readyに対応するという。また、ウェアラブルやスマートホーム分野でも対応デバイスが増えることが予想されている。

(次ページ、「Bluetooth Developer Studioは『開発の敷居を低くする』ツール」に続く)

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