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新MacBookとApple Watchを知る 第25回

パナソニック、NECパーソナルコンピュータ、VAIOの3製品と比較してみた

新MacBook、国内競合モバイルノートとスペック比較!

2015年04月08日 17時49分更新

文● 松野/ASCII.jp

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モバイルノート4番勝負(1) サイズ比較

 第1回と同じく、各モデルのフットプリントから比較していこう。

筐体幅、奥行きサイズ比較
新MacBook 幅280.5×奥行き196.5mm
レッツノート RZ4 幅250×奥行き180.8mm
LaVie Hybrid ZERO 幅319×奥行き217mm
VAIO Z 幅324.2×奥行き215.3mm

 4機種のうちもっとも縦横にコンパクトだったのは、幅250×奥行き180.8mmと圧倒的に小さいレッツノート RZ4。その分画面サイズも小さいので、これは当然だろう。次点が12型の新MacBookで、幅280.5×奥行き196.5mm。LaVie Hybrid ZEROとVAIO Zはどちらも幅320mm前後、奥行き215mm前後と、この中ではやや大きめに見えるが、13.3型としては平均以下のサイズだ。

筐体薄さ比較
新MacBook 13.1mm
レッツノート RZ4 19.5mm
LaVie Hybrid ZERO 16.9mm
VAIO Z 16.8mm(最厚部)

 各製品の薄さは上記の通り。薄さでトップに立ったのは、MacBook史上最薄をうたう約13.1mmの新MacBooKだ。前回の海外メーカー比較では薄さをアピールする製品が多く、結果も拮抗している印象があったが、今回はかなり大きな差がついてしまった。どういった要素でモバイルノートを訴求していくか、国内メーカーと海外メーカーの姿勢の違いが表れているようで、なかなか興味深い結果だ。

モバイルノート4番勝負(2) 重量比較

 次に重量比較の結果を見てみよう。

筐体重量比較
新MacBook 920g
レッツノート RZ4 745g
LaVie Hybrid ZERO 926kg
VAIO Z 1.34kg

 ここでも10.1型のアドバンテージを遺憾なく発揮したのが、重量約745gと驚異的な軽さを誇るレッツノート RZ4。薄さ勝負では後れを取っているものの、ビジネスユースに必要なインターフェースを網羅してこの重量を確保しているのは素晴らしいの一言だ。次点は数値だけを見れば新MacBookだが、ここではより大きな13.3型ディスプレーを搭載して926kgを実現したLaVie Hybrid ZEROを推したい。ちなみにクラムシェル型モデルの「HZ550/AAB」なら、ややスペックは落ちるものの重量約779gと従来モデルであるLaVie Zに近い軽さとなる。クラムシェル型がいいという人にはこちらもオススメだ。

 残念な結果だったのは、VAIO Zの1.34kg。可変ギミックの採用や信頼性の確保のためだろうが、2in1 モバイルノートとして1.3kg越えはちょっと重い。例えば、片手で持ってタブレットモードを使うのは辛いのではないだろうか。本体サイズにも特徴がなく、デザイン的には中途半端な製品になってしまっている印象が否めない。

モバイルノート4番勝負(3) 性能比較

 性能比較の結果は以下の通り。新MacBookがリリースされていないため、あくまでスペックシート上での比較となる点についてはご了承いただきたい。

性能比較
マシン/スペック CPU メモリー ストレージ ディスプレー
新MacBook Core M-5Y70(1.1GHz) 8GB 256GB SSD 12型(2304×1440ドット) Retinaディスプレー
レッツノート RZ4 Core M-5Y31(0.9GHz) 8GB 256GB SSD 10.1型 WUXGA(1920×1200ドット) タッチ対応
LaVie Hybrid ZERO Core i7-5500U(2.4GHz) 8GB 128GB SSD 13.3型 WQHD(2560×1440ドット) タッチ対応
VAIO Z Core i7-5557U(3.1GHz) 8GB 128GB SSD 13.3型 WQHD(2560×1440ドット) タッチ対応

 8GBメモリー、SSDの採用は共通だが、処理能力の高いCore i7プロセッサーを搭載したLaVie Hybrid ZEROとVAIO Zが性能的には有利だろうか。上記2モデルはディスプレー解像度も新MacBookより高く、ユーザーの様々な要求に応えてくれるだろう。

 新MacBookとレッツノート RZ4はともに2in1デバイス向けのCore Mプロセッサーを採用しているものの、画面解像度は新MacBookが上。2モデルとも、ストレージ容量はLaVie Hybrid ZEROやVAIO Zよりも多い256GBだ。

 気になったのは、4機種のうち新MacBookのみがタッチ操作に対応していない点。直感的に操作できるメリットは大きく、ノートPCでもだいぶ普及してきた印象があるが、実際の使用頻度はまだまだ人によってかなりの差がある。ここをどう評価するかは個人の判断に委ねたい。

モバイルノート4番勝負(4) 価格比較

 最後に4モデルの価格をみていこう。

価格比較
新MacBook 16万704円
レッツノート RZ4 24万円前後
LaVie Hybrid ZERO 20万円前後
VAIO Z 21万円前後

 16万704円の新MacBookがもっとも安価という結果に。続くLaVie Hybrid ZEROは20万円前後、VAIO Zが21万円前後と、新MacBookに対して4~5万円の価格差が出てしまった。比較にあたっては上位機種をピックアップしており、性能の高さやOfficeの搭載など、それぞれ高価なだけの理由はあるのだが、これだけの価格差があると購入に躊躇してしまう人もいるのではないだろうか。

 なお、もっとも高価なのはレッツノート RZ4で、価格は税込で24万円前後。性能面で他の機種より優れているわけではないものの、10.1型のコンパクトな筐体と重量745gは何者にも代えがたい魅力だ。

平均点が高い新MacBook

性能も価格もそこそこ?

 2回にわたり新MacBookの比較を実施してきたが、個人的には、ズバ抜けたアピールポイントがないかわりに大きな欠点もない、各要素が平均して高いレベルにまとまった製品だという印象を強くした。発表当初から「価格が高すぎる」という声も耳にするが、スペック比で見た場合にはそれほど高価でもないようだ。購入を迷っている人はぜひ参考にしてほしい。

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