LGエレクトロニクス・ジャパンは25日、日本において初となる4K有機ELテレビ「LG OLED TV」を5月に発売すると発表した。
55V型の「55EG9600」(税別の想定実売価格は62万8800円)は曲面ディスプレーの有機ELテレビ。RGBのサブピクセルにW(ホワイト)を加えたLG独自の「WRGB」パネルを採用し、大画面化や輝度の向上、低消費電力化などを実現している。
自発光の有機ELパネルということで、完全な「黒」の再現ができるほか、パネル最薄部で約0.6cmというスリムデザイン、画面の曲面化による没入感などの特徴を前面に押し出している。
OSには、同社の「webOS 2.0」を採用。テレビ(コンテンツ)の映像を表示しながら設定が可能な「クイック設定」が利用可能となっている。
同社はこの製品を皮切りに、今秋に65V型の「65EG9600」(税別の想定実売価格は99万8800円)を投入する予定。また、フルHDの有機ELテレビ「55EC9310」(同39万8800円)を6月に投入するという。
低価格路線ではなく
プレミアム路線で勝負!
同社は2010年から日本市場でテレビの販売を続けている。韓国LGエレクトロニクスのホーム・エンターテインメント事業本部 テレビ/モニター事業部長のイ・インギュ氏は、日本市場の難しさについて「先端技術への興味が強く、品質への関心も高い」と語ったが、今回の有機ELテレビについては「LGのOLED TVを評価していただきたい」と自信を見せた。
また、LGエレクトロニクス・ジャパン代表取締役社長のキョン・ガプス氏も「有機ELにしかできない映像を楽しめる時代が来た」と発言。「世界のテレビ市場をリードしてきた歴史があり、モノを見る目が長けている」という日本の難しい市場においても「自信を持って届けられる製品」であることを強調した。
今回は有機EL以外のテレビも発表しているが、同氏は日本において低価格路線ではなく「32V型以上のプレミアムなところを狙う」とし、数量シェアで5%を安定的に維持していくことを目標に掲げた。