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飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ) 第8回

Googleクラウドらしいツートップの魅力をガッツリトーク

使いたければ使えば?ツンデレなGAEとBigQueryを語るの巻

2015年03月27日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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クラウド界隈の人たちを飯田橋の飲み屋に集めて放談する飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ)のGoogleクラウド編も2回目。前回はゲスト2名のGoogleクラウドとのなりそめについて聞いたが、今回はGoogleクラウドらしさ満載のGAEとBigQueryを語る。

今回はGoogleクラウドの2枚看板GAEとBigQueryがテーマ。吉積さんのビールも進む進む(笑)

今回の登場人物

 

吉積:吉積情報 代表取締役 吉積礼敏。アクセンチュア出身で現在Google専門の開発会社を経営。Google社員以外の⽇本人として初めてGoogle Apps Certified Deployment Specialistを取得。2014年3⽉、日本人として初めてGCPのQualified Developer5種⽬合格。






 

上田:ソフトウェアエンジニア 上田哲広。Web系の開発でGoogle App Engineを使ったことがきっかけでコミュニティに参加し、現在はGoogle Developers Expertとして活動中。サーバーサイドでGCPやAWSを使っており、最近はAndroidやiOSのアプリも開発している。好きな言語はGoとPython。





 

得上:オークファンサービス基盤技術部長 得上竜一。新会社に移って、ますます意気盛んなML(Machine Learning)の第一人者。最近はインフラ周りまで任されているらしい。今回はiPhoneでトラブル対応しながらの参加になり、コメント少なめ。





TECH大谷:TECH.ASCII.jpの担当記者 大谷イビサ。今回連載のホスト・執筆者。お酒で舌をなめらかにして、Googleクラウドの話を聞こうとしている。今回はカメラがバッテリ切れ。写真はたまたまあったコンデジです。


2008年からコンテナやImmutable Infrastractureは実現してた

大谷:以前から、得上君からGoogleクラウドすごいと聞いているんですけど、イマイチそのすごさがわからないんです。

上田:たとえば、コンテナとか、Immutable Infrastructure、現在注目されている技術をGAEは2008年に実現してた。GAEって、リクエストが来て、インスタンスが足りなかったら、50ミリ秒でコンテナ追加できます。とんでもないテクノロジーだと思います。

得上:えっ? そんな速かったでしたっけ? 昔使ったときはもっと時間かかったような。

上田:それJavaじゃないですか? JavaはVMの起動に時間がかかるので遅い。それでも1秒で起動します。Pythonだと500ミリ秒で、Goだと50ミリ秒ですね。ほとんどアプリケーションのバイナリをネットワーク経由で持ってきてロードするだけという、とてつもなく素晴らしいアプリケーションサーバーなんです。

得上:Googleクラウドはロードバランサーもいいですよね。

上田:1つのグローバルIPアドレスで、秒間100万リクエストきちんと分散しますからね。

吉積:なんか内部的にはBGPでエリアごとの経路出しているみたいな技術情報がありました。いずれにせよ、自前でネットワーク持ってるから、できるっぽいです。

得上:DNSじゃなくて、レイヤー3でなんかやっている感じ。既存の技術では無理ですよね。

上田:そうです。後ろでなにを実装しているかわからないんです。ハードウェアで実装している可能性もあります。謎です。謎だらけです(笑)。

激烈価格と志の高さが諸刃の刃のBigQuery

大谷:で、GAEと2枚看板と言えば、やはりBigQueryですが。

吉積:GAEと同じく、BigQueryも世界中のログを読み書きするためにGoogleが作って、リソース余っているから使えというサービスですね。僕は「つねに全部フルスキャン」というのが男っぽくって、惚れました(笑)。

上田:私もBigQuery好きです。なにしろ恐ろしく安い。

吉積:BigQueryのストレージはログのテキストしか受け付けないし、しかも圧縮前提でディスクに書き込んでいるからあの価格が実現できる。極端な話、タダでもいいんじゃないかという価格です。実際、GoogleはそのうちBigQueryを無償提供し始めるのではないかと思って、若干ヒヤヒヤしています。

大谷:確かにGoogleってビジネス構造がAmazonやマイクロソフトと違いますからね。

吉積:そう。Googleって99%は検索と広告で儲けている会社なので、正直トラフィックが数%伸びるだけで、BigQueryを無償提供してもペイできる。

上田:それはありますね。彼らならやりかねない(笑)。

吉積:そうなったら、うちのビジネスモデルは破綻する。もうつぶれるしかない(笑)。

上田:AWSって定期的に値下げするじゃないですか。最近は、GoogleもGoogle Compute Platform(以下、GCP。第3回で詳説)に関しては、かなりAWSを意識した値段を出してきている。でも、そうすると営業のノルマがきつくなる。BigQueryなんてまして安すぎてやっていけないって言ってるんじゃないかなあ。

吉積:「言ってるんじゃないかなあ」じゃなくて、「BigQueryだけは安すぎて売りたくない」って、みんな言ってます(笑)。でも、BigQueryをきっかけにして、ほかのGoogleクラウドが売れるかもしれないから、がんばって売ってるんです。実際、最近はBigQueryがドアノックになって、GCPで構築するという事例が先日うちでもありました。

大谷:ちゃんとドアノックツールとして機能する例もあると。

吉積:AWSにデータ置いて、BigQueryのためにデータ転送すると、アウトバウンドの転送料がけっこうかかるんです。取り込みにはかからないので、BigQueryにデータ流すなら、データもGCPにまとめましょうという話になります。

大谷:なるほど。マルチクラウドって技術的には可能だけど、経済論理的にはまだ難しいという話ですね。

吉積:あとはパフォーマンスとセキュリティですかね。

(次ページ、肝心のデータベース系はまだまだ弱い?)


 

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