Apple Watch発表、有識者はこう見る
荻窪圭氏――「Apple Watchに4万円超の価値があるかは微妙だが、初物は裏切るし」
2015年03月12日 12時00分更新
2015年3月10日に「Apple Watch」が発表された。今回の発表に関して、Macとデジタルカメラに詳しいフリーライターの荻窪圭氏にコメントをいただいたのでご紹介する。
先入観なしで使ってみたい
正直、自らの生活パターンを思うと、Apple Watchってなくてもよさげである。できることがたくさんあっても、腕にハメるものなので始終操作することはなさそうだ。左腕にはめて右手で操作したら、両手ふさがっちゃうし。つり革につかまったままApple Watch操作してたらヘンなひとだし。外出中にバッテリ切れたら哀しいし。Apple Watch用腕輪型モバイルバッテリなんて付けた日には(そんな製品が出るかどうかはしりません)、パワーアンクルつけて片腕だけ鍛えてる人みたいだし。
与太話はともかく、4万円超の価値があるかは微妙に感じる。
でも目下の一番の問題は38mmと42mmのどちらを買うか、なのである。はい、買います。たぶん、42mmのスポーツ。
経験上、Appleの初物って自分で使ってはじめてわかることが多いのだ。初代iPodしかり初代iPhoneしかり。自分の生活には不要に見えても、いざ使い始めると生活自体がそれ前提に変化して欠かせないものになる、という面白い経験を何度ももたらしてくれた。だから買う価値はあるのだ。「これがきたらこう使おう」と頭の中で決めちゃわないで、フラットな気持ちで素直に接する方が面白さを味わえる気がする。だから先入観なしで使ってみたい。
唯一の不安は、Appleの初物にしては「できることが多すぎる」くらいだな。
荻窪 圭(おぎくぼ けい)
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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