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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック”第56回

プレゼンの秘密をプライベート・クラブで見た

2014年12月26日 09時00分更新

文● 前田知洋

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 筆者はとあるプライベート・クラブの会員です。クラブといってもオネーサンがお酒をつくってくれたり、激しい音のなかでダンスをする場所のことでなく、英国発祥の厳格な会員制クラブのこと。遥か昔は男性だけのものでしたが、現代では女性の会員も多く、日本では2003年に六本木の森タワーの51階にオープンした六本木ヒルズクラブがメディアで取り上げられ話題になりました。本場ロンドンでは、2年ほど前に逆転の発想の「男子禁制」の会員制クラブが登場。人々を驚かせました。

プライベート・クラブの発祥は英国から
六本木ヒルズクラブの『study(書斎)』

 クラブのメリットは色々とありますが、筆者が最も注目しているのは、クラブ内の勉強会です。日本や世界屈指の経営者、最先端の起業家のプレゼンを数人~十数人でプライベートに共有できるところ。柔軟に質疑に対応してもらえたり、たまにオフレコな話が登場することも……。

 基本、「プライベート・クラブで見聞きしたことは外部には出さない」という鉄則があるのですが、今回、プレゼンをしてくれた一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授の楠木建さんが「アスキーに書いても良し」と快諾してくれました。

 今回のプレゼンでは「イノベーションは進歩ではなく、価値がシフトすること」「馬をいくら多く馬車に繋いでも、蒸気機関車にはならない」など、イノベーションにまつわる誤解をわかりやすく解説。「イノベーションは進歩と違い、組織では可視化しづらい」といったポイントも企業経営から遠いフィールドにいる筆者には腑に落ちました(さらに詳しく知りたい方は文末に書籍のリストがあります)。

 そのプレゼンから、楠木さんが経産省の委員を始め、マネックスグループや全日空など、多くの大企業のアドバイザリーを務めていることにも頷けます。

(次ページ「プレゼンの輪郭とは?」へ続く)

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