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生粋のSoftware-Defined Storageベンダーが市場を揺るがす?

1000ドル/1TBのストレージに挑むネクセンタが日本上陸

2014年12月05日 14時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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12月4日、ZFSベースのストレージOSを展開する米ネクセンタ・システムズ(Nexenta Systems)は日本法人設立に関する発表会を開催した。米ネクセンタ CEOのターカン・マナー氏は、エンタープライズストレージのコスト構造に革新をもたらすとアピールした。

ZFSベースの専用OS+コモディティハードウェア

 Software-Defined Storageのリーダーを謳うネクセンタは、2008年に設立されたベンダー。サン・マイクロシステムズのOpenSolarisで実装されているZFSシステムをベースに専用OSを開発。汎用サーバーをストレージコントローラーとして動作させる“Software-Storage Storageソフトウェア”を商用化している。

VMwareがサーバー市場に起こしたのと同じ変革を高価なストレージ業界にも起こす

 製品ポートフォリオは、ユニファイドストレージ製品「NexentaStor」、Copy on Write型オブジェクトストレージ「NexentaEdge」、VDI向けの最適化を実現する「NexentaConnect」、リアルタイムでのキャパシティ・性能分析を実現する「NexentaFusion」など多岐におよんでいる。

包括的なネクセンタの製品ポートフォリオ

 ネクセンタの製品ではZFSが持つ高い信頼性、可用性、拡張性などに加え、HAクラスターやレプリケーション、Web管理コンソールによる容易な管理、VMwareやOpenStackなどの統合機能などを実現。高い拡張性、パフォーマンス、セキュリティなどの要件を低廉な価格で実現するという。また、40もの特許を取得しているほか、OpenSolarisの標準化団体であるillumosとともにカーネルレベルでのブラッシュアップを図っているという。

企業向けストレージはなぜ1TBあたり1000ドルもかかる?

 発表会に登壇した米ネクセンタ CEOのターカン・マナー氏は、エンタープライズストレージのコストについて言及。「2013年、業界大手のストレージベンダー8社は、総額で90億ドル、9EBの新しいストレージを出荷している。つまり、1TBあたり平均1000ドルだ。しかし、個人向けの製品であれば、1TBは50ドルで購入できる。この差額はなんなんだ」と指摘する。これに対して、ネクセンタのSoftware-Defined Storageソフトウェアを用いれば、すべてをひっくるめて、200ドル以下に収めることができるという。

米ネクセンタ CEOのターカン・マナー氏

 また、「コモディティサーバーにも対応し、サーバー上でユニファイドなストレージ管理を実現する。どんなプロトコル、プラットフォームでも利用できる」と汎用性の高さも大きなメリット。実際、HPやデル、スーパーマイクロなどのハードウェアを用いたリファレンスアーキテクチャも用意しており、実績のある構成で利用できるという。

汎用ハードウェアにより、ストレージコスト構造に根本的な改革をもたらす

 マナー氏は、「すでにグローバルで6000の顧客、トータルで1EBを管理している。もっとも大規模な実装は140PBを管理している」と設立から6年間の実績をアピール。今後は、Software-Defined Storageをベースとして、ソーシャル、モバイル、IoTなどに対応したクラウドベースのシステムをスピーディにデプロイできる“Open SDx”に寄与していきたいと抱負を述べた。

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