このページの本文へ

「Dell-Nexentaストレージ・アプライアンス NDシリーズ」

SDSで低コストな汎用ストレージを、デルとネクセンタが新製品

2015年08月05日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 デルとネクセンタ・システムズ・ジャパンは8月4日、ユニファイドストレージアプライアンス「Dell-Nexentaストレージ・アプライアンス NDシリーズ」の販売を開始した。デルの汎用サーバー/ストレージハードウェアとネクセンタのストレージOSを組み合わせたSoftware-Defined Storage(SDS)を、ワークロードを問わない汎用ストレージとして提供する。

「Dell-Nexentaストレージ・アプライアンス NDシリーズ」の構成。デルの汎用ハードウェアにネクセンタのストレージOSを組み合わせたSDS

 ネクセンタの「NexentaStor」は、ZFSファイルシステムやillumos(旧OpenSolaris)カーネルなどのオープンソース技術をベースに開発されているストレージ専用OSである(関連記事)。ファイル/ブロックのユニファイドストレージ機能、HA機能、インライン重複排除/圧縮機能、無制限スナップショット機能などを備えている。

 ネクセンタの国内ディストリビュータであるアセンテックとデルでは、昨年8月より、NexentaStorとデルの「PowerEdge R720」、ディスクエンクロージャで構成される「DELL-Nexentaアプライアンス ソリューション」を販売してきた(関連記事)。今回はその後継にあたる製品で、ストレージヘッドを第13世代PowerEdgeサーバー「PowerEdge R730」に刷新したほか、製品名もNDシリーズと改めている。

 NDシリーズのラインアップは、用途に応じて6モデル(物理容量44~960TB)が用意されている。いずれもストレージヘッドはHA構成で、冗長化されたSAS HBAを介してストレージエンクロージャーと接続する。なお、これらのモデルはリファレンスアーキテクチャであり、実際にはキャッシュメモリの増強やSSD搭載など、顧客の要件に応じたカスタマイズも可能。

NDシリーズの構成。物理容量44TB~960TBまでの6モデルをラインアップする

 販売価格(税抜)は、エントリーモデルのND-44が960万円から、ハイキャパシティアーカイブモデルのND-960が5780万円からなどとなっている。なおこれらの価格には、デルハードウェアのほかプロサポート費用(3年間)、NexentaStorのライセンス/サポート費用も含まれる。

サーバーが汎用ハードウェアに統合されたように、ストレージも

デル 執行役員 エンタープライズ・ソリューションズ 統括本部長の町田栄作氏

ネクセンタ・システムズ・ジャパン 日本法人代表の松浦淳氏

 発表会に出席したデル 執行役員の町田栄作氏は、NexentaStorはOSSベースであるものの、デルがハードウェアの事前検証からプリセールス、保守までを提供するアプライアンスとして販売することで、より幅広い顧客とワークロードで使える汎用ストレージとして提供できるようになったと述べた。

 「今回のNDシリーズを通じて、ストレージの“新しい当たり前”(ニューノーマルの意)を、より促進していけるのではないかと考えている」(町田氏)

ワークロードの性質に応じてストレージに求められる要件も変わるが、ネクセンタは幅広い領域に対応できると町田氏は説明した

 またネクセンタ 日本法人代表の松浦淳氏は、仮想化技術の登場によってあらゆるサーバー/ワークロードが汎用ハードウェア(x86サーバー)に統合された一方で、ストレージはまだワークロードごとに異なるアプライアンスが導入されている現状を指摘。ネクセンタでは、サーバーと同じようにストレージも汎用ハードウェアに統合する世界を目指しており、それによりハードウェアコストや管理コストが大幅に低減されると説明した。

ハードウェア構成の柔軟度が高いNexentaStorでは、オールフラッシュからSSD/HDDのハイブリッド、アーカイブ、ビッグデータ解析向けなど幅広い用途のストレージが構成できる

 さらに松浦氏は、デルのようなハードウェアメーカーと提携し、アプライアンスとして販売することで「(Nexentaは)これまでは高い技術を持つ技術者向けのものだったが、より幅広いユーザー向けに展開できる可能性を見ている」と語った。

アセンテック 代表取締役社長の佐藤直浩氏

GMOインターネット 取締役 事業本部 ホスティング事業部長の児玉公宏氏

 またアセンテック 代表取締役社長の佐藤直浩氏は、今回の発売と合わせ、デルから24×365の一元的なサポートを受けられるようになったと説明。同社としてもサポート支援のほか、顧客へのセミナーやコンサルテーション、PoC、技術支援などを提供していくと述べた。

 なお発表会には、Dell-Nexentaアプライアンスを採用しているGMOインターネット 取締役 事業本部 ホスティング事業部長の児玉公宏氏も出席した。同アプライアンスの採用理由について児玉氏は、高いコストパフォーマンス、性能と可用性の両立、海外も含めた手厚い保守体制、という3点を挙げた。

GMOインターネットでは、クラウドサーバーサービス(IaaS)の「ConoHa by GMO」においてDell-Nexentaアプライアンスを採用。顧客データのバックアップストレージ、追加SSDサービス用のストレージとして利用している

 「低廉なサービスを提供するために、採用するストレージ機器を一本化する必要があった。Dell-Nexentaの場合、用途に応じて(HDDからSSDまで)ストレージ選択の幅が非常に広く、利用ニーズに応じた選択が可能で、コストメリットが高かった。また、ConoHaではマルチリージョン(海外)展開も考えており、メンテナンス性の高さや海外での(デルによる)オンサイト保守が受けられることも評価している」(児玉氏)

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    フォーティネットの「SSL-VPN廃止」 IPsec移行と脱VPN、それぞれの注意点を総ざらい

  2. 2位

    ソフトウェア・仮想化

    「SaaSの死」の影響は感じない ― グローバル以上に好調な日本市場、ServiceNow鈴木社長が語る

  3. 3位

    ネットワーク

    ネットワークとセキュリティの統合に強み 通信事業者系ZTNA/SASEサービス3選

  4. 4位

    TECH

    「蟻の一穴」となるリモートアクセスVPNの脆弱性 ZTNA/SASEはなぜ必要か?

  5. 5位

    デジタル

    海外駐在員の負担を軽減し、ワンチームへ kintoneは言語と文化の壁を越える「翻訳の魔法」

  6. 6位

    ビジネス

    医療費5兆円抑制につながる“国産ヘルスケア基盤”構築へ SMBC×富士通×ソフトバンクが業務連携

  7. 7位

    エンタープライズ

    基盤も古いし、コードも酷い! そんなクエストにGitHub Copilotで試行錯誤しまくった「みんな」こそ最高

  8. 8位

    サーバー・ストレージ

    「30%ではなく“30倍”の生産性向上へ」 AIエージェント時代に求められるIT基盤、マイケル・デル氏が語る

  9. 9位

    ビジネス・開発

    いますぐ捨てたいITサービスは? AI推しにそろそろ飽きてません? 情シスさんのホンネを「ゆるっとナイト」で聞いた

  10. 10位

    ITトピック

    AIセキュリティで必要な6つの対策/20代の半数が「検索エンジンを使わない」/生成AIツールはエンジニアの「業務インフラ」へ、ほか

集計期間:
2026年05月19日~2026年05月25日
  • 角川アスキー総合研究所