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プロとアマが同じ土俵に立てるツール

写真加工のプロ畠山さんに聞く、Photoshopの魅力と裏技

2014年11月23日 12時00分更新

文● 西牧裕太/ASCII.jp編集部

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フォトグラフィプランはプロとアマが同じ土俵に立てる

―― Photoshopをずっと使われていて、その間バージョンも変わっていると思います。どのあたりに変化を感じますか?

畠山 どんどん使いやすくなっていますね。今は「ワープ」という機能があって、かなり直感的に写真を変形させられるんですよ。昔はこんな機能がなくて、「シアー」という図形を傾けるツールを使っていました。シアーも当時は便利だと感じていましたが、今思えばまあ使いづらかった(笑)。そういう調整にかかった時間がひとつの機能で簡単にでき、別の作業に時間をあてられる。これがクリエイターにとっては良くなっていると思います。

―― 最近はPhotoshopとLightroomが月額980円で利用できる「Creative Cloud フォトグラフィプラン」が登場しましたね。

2014年6月末にCreative Cloudプランのひとつとして登場したフォトグラフィプラン

畠山 Photoshopのすごいところは、僕たちのようなレタッチでご飯を食べているプロと、仕事ではなく趣味等で色調整しているライトユーザーが、同じツールを使っているところにあると思います。そんなツールってあまりないじゃないですか。一般ユーザーからプロまでをひとつのツールで網羅している。それが月額980円になって、どれだけ安いんだと(笑)。

―― おそらくみんな安いと思っていますよね。

畠山 僕らレタッチャーは月数百万円を980円のツールで売り上げています。

―― (笑)。確かにそうですよね。

畠山 フリーのカメラマンやレタッチャーは、フォトグラフィプランでなんでもできてしまう。しかも随時最新機能がアップデートされるじゃないですか。今までだとパッケージを購入して、そのあとまたアップデートにお金がかかって。そうではなく、最新の環境がみんな同じタイミングで使える。CSのころにはありませんでしたよね。

―― 安くて手に入りやすくなったとはいえ、Photoshopは知っているけど使ったことはない、加工したら楽しいんだろうなと思いつつも今必要なのかどうかはわからない、という人たちも多いと思います。そういう人たちに「こうしたら楽しい」「まずはこれをやってみよう」という機能はありますか?

畠山 合成は結構ハードルが上がります。実生活で「これとこれを合成したい」というのもないでしょう。だとするとやはり色補正ですね。デジカメで撮った写真が暗いとか、背景の青い空を印象的にしたいとか。そういうところからスタートするといいのかなと。

―― なるほど。

畠山 Lightroomでもマスクの処理ができるので、フォトグラフィプランならダブルで色補正っていうのも可能です。最初はJPGでパシャパシャ撮るでしょうけど、凝ってくるとRAWで撮って自分で調整して現像したいという人が徐々に出てくると思います。そういうときに2つのツールがあればいけるかなと。

(次ページでは、「Photoshopでクリエイティブに力を入れてほしいアドビ」

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