Photoshopの理想はユーザーの癖を覚えてくれること
―― 今後Adobe製品に求めるところはどこでしょう?
畠山 どうでしょうね。バグがあっても次のアップデートで改善されていたりしますからねえ。難しいですね……。
―― こうしてもらえたらいいのに~、くらいでいいですよ。
畠山 え~、なんだろう。
ここでインタビューに同席していた畠山さんの後輩さんが機転を利かせ、「昔畠山さんと、『レタッチャーやデザイナーってそれぞれツールを使う癖があるから、その癖を学習して、クラウドで反映させてくれたら理想的だね、進化って方向にいくよね』って話をしましたよね」
畠山 今の僕が言ったことにしてください(笑)。
―― (笑)。癖ってあるんですね。
畠山 そうですね。あとレイヤーも人それぞれで作り方が違うんですよ。特に僕らは個人個人で違います。だから僕の後輩には僕の作り方でまず教えています。レイヤーの構造を一緒にしないと、やりとりが難しいので。
―― 作り方を統一した方が楽なんですね。
畠山 (後輩と)一緒に仕事をする場合は、最初にこういう作り方にしようとか、パスの境界をぼかす数値も合わせたりしようと決めて、最後に僕がまとめやすいようにすることもあります。
―― ツール側にそれを求めないんですか?
畠山 確かにいいかもしれない! 癖を読み込んでくれて、僕が操作したときに素早く反応してくれるとか。
―― データのやり取りも便利になるでしょうね。
畠山 それもいいですね!
―― ではアドビさんにはそういう進化を求めていきましょう!