11月11日、ブイキューブは無料の法人専用テキストチャットサービス「V-CUBE Gate」の提供を開始した。セキュリティや管理の面を充実させた法人向けの機能を充実させることで、ビジュアルコミュニケーションの機能を補完する。
ブイキューブ社内の自社開発ツールを無料サービス化
V-CUBE Gateは企業での利用を前提としたチャットツール。テキストチャットやファイル転送などが利用できるほか、企業向けのセキュリティや管理機能を搭載。グローバルでの利用を前提に日本語や英語、中国語、タイ語、インドネシア語版が用意されるほか、インフラもIBMのSoftLayerを採用する。
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無料の法人向けチャットツール「V-CUBE Gate」
同社の主力製品である「V-CUBEミーティング」と同じく、V-CUBE Gateも同社がグローバル展開する過程で、自社で開発したものだという。発表会に登壇したブイキューブ 代表取締役社長 CEOの間下 直晃氏は、「もちろん私もWeb会議を使いまくってますが、1日中につなぎっぱなしではない。もっと手軽にコミュニケーションできるツールがチャットだった。使ってみると、チャットは日常性は非常に高い」と語る。
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ブイキューブ 代表取締役社長 CEOの間下 直晃氏
とはいえ、個人向けのチャットツールは乗っ取りや情報漏えいの危険性があるほか、アクセス制御やログの取得が難しいといったセキュリティ面の問題もある。また、国家機関による監視も懸念点で、実際に台湾では政府でのLINE利用が禁止されている。こうした課題に対して、V-CUBE Gateではセキュリティや管理機能を強化。ユーザー、組織、チャットグループの管理、ログ管理、IPアドレスやデバイス、アプリ制限などを管理者から行なえる。一方で、「企業内の真面目なやりとりでも、けっこう重要ということが、社内の検証でわかってきた」とのことで、スタンプ機能は後から搭載したという。
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V-CUBE Gateの3つの特徴
V-CUBEミーティングとの連携機能も持っているが、サービス自体はブイキューブの顧客であるかを関係なく、無料で提供される。これはエンタープライズユーザーを呼び込むツールとして位置づけられているためで、ビジネス収益は大きく考えていない。とはいえ、Web会議を補うツールとして潜在的には高い需要があるため、ID/月額200円のプレミアムプランも用意されており、フレンド登録やデバイスセッション、管理者のロールなど詳細な管理を実現する機能も提供される。
なお、発表会では11月12日に開設されるWebセミナー配信専用スタジオ「Studio Oct(スタジオオクト)」も公開された。恵比寿ガーデンプレイス内に設置されたスタジオはWebセミナーやプレゼンテーションの需要の高まりを受けて開設されたもので、Webセミナー前提の最新機材が揃えられているという。ユーザーは3タイプのスタジオを選べるほか、打ち合わせのための控え室やメイク室なども用意されている。
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最新機材を揃えたWebセミナー配信専用スタジオ「Studio Oct」の一室
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