円筒形のヒンジをぐるりと回し、自立する独創的なスタイルが魅力のYOGA Tablet。10月発表の新モデルでは、チルト/スタンドの2種類の使用方法に加えて、壁掛け対応の“ハング”モードも追加。ヒンジの角度も水平に近いところまで、グリっとまわせるようになり、よりいっそう自由なスタイルで使えるようになったぞ!
発表会では、OS違い(Windows/Android)の8型/10型モデル。そしてプロジェクターまで搭載した13型モデル。さらにはSIMフリーモデルの投入まで。かなり豊富なモデルが発表となっている。今回はAndroid版を中心に見ていこう。
ただのマイナーチェンジと思ったでしょう?
さて、Android版のYOGA Tablet 2、一見すると従来のYOGA Tabletとほとんど変わらないじゃんと思う読者も多いはず。確かにプラチナシルバーの本体やサイズ感は、従来の8型/10型のYOGA TABLETと大きく変わらない。ただよく見ると大きな違いもいくつか。まずはそのあたりから見ていこう。
(1) スタンドに穴が開いている!
まずは一番のポイント。スタンドの中央にぽっかりと開いた穴に注目してほしい。なぜ穴が開いているのか? 軽量化やデザインのため(だけ)ではない。これはハングモードと呼ばれる、新モードに対応するためのギミック。穴の回りもキラキラ光る、ダイヤモンドカットになっており、お金がかかっている印象だ。スタンドの縁の部分もキラキラ光っている。
(2) 体が柔らかくなった
見出しだけ見ると「?」と感じるかもしれないが、壁掛けに対応するため、ヒンジの回転角度が最大170度とほぼ水平にまで増えている。完全に寝ないのは、壁掛けした際にぐらぐらしない最適な角度を追求したため。もちろん対面の相手に画面を見せたいときなども便利だ。
(3) 8型の解像度が上がった
10型モデルは、先行販売の「YOGA TABLET 10 HD+」でWUXGA(1920×1200ドット)液晶ディスプレーを搭載しているが、今回から8型もWUXGAとなった。発色やドットの細かさが印象的で、写真なんかも見やすいぞ。
(4) CPUがAtomになった
内部的に見ると結構大きな話。従来はARM系のMediaTek製プロセッサーを使っていたが、Android版もx86系のIntel製プロセッサーとなった。Atom Z3745というBayTrail世代のCPUで、Windowsタブレットにも幅広く採用されている。ちなみにWindows版が同時発表できたのも、このCPUを搭載したためだ。
というわけで、マイナーなようで意外と大きな変更点も含まれている新しいAndroid版のYOGA Tablet 2。傾斜していた側面がほぼ垂直になって電源ボタンが押しやすくなったり、音量ボタンの位置が変わったりと、細かな変更も見られる。従来機種の斬新なコンセプトをさらに進めて、より利用シーンを広げたのが新しいYOGA Tablet 2なのだ。