ぶら下げられるなら、こうしたいと思える
さて今回最大のポイントは、ハングモードの追加。簡単に言うとぶら下げられるようになったのだが、これが意外と便利である。そこでちょっと詳しく説明しよう。
写真は100円ショップで買ってきたフックに本体をかけたところ。本体重量は8型が焼く419g、10型が約619gだが、しっかりと固定できるフックであれば安定して吊り下げられる。
吊り下げられるメリットの1つ目は、邪魔にならず片付けられること。タブレットは水平に置くと意外に場所をとるので、机の上の置き場に困るな……と考えているのなら、パーティションや壁面などにぶら下げてみよう。簡単に机のスペースを広げられるはず。
もちろん片付けられるだけではない。この状態でも指先で簡単な操作が可能。8型の画面は大体B6ぐらいなので多くの卓上カレンダーに近いサイズ。ここに予定を表示したり、時計の代わりにしたり、フォトフレームとして写真を表示したりといった風に使うと、場所をとらずに、情報を受け取れる表示端末としてとても便利に使えるわけだ。
またハングモードでもスピーカーが前に向いている点もポイント。ステレオで音が広がるので、BGM用に音楽を流しても意外に高音質だし、大き目の10型モデルであれば机で作業している脇に動画をながら見しても十分なサイズである。これはYouTubeなどでプロモーションビデオを流しながら、机で書き物などの作業をしたいといった用途に最適。思った以上に広がり感のあるサウンドが楽しめるぞ。
もちろんぶら下げるのは机周りだけに限る必要はない。たとえば台所においてある冷蔵庫の脇にぶら下げておいてレシピの確認や、タイマーとして利用したり、洗面台のそばでBGMを鳴らしながら、朝の身支度を整えるといった使い方もできる。防水には対応していないため、設置場所には注意が必要だが、壁面とフックさえあれば、どこにでもぶら下げられる。
このように単にぶら下がるだけだが、応用の範囲が予想以上に広いし、使えば使うほど、アイデアが喚起される。最近では無線リモコンとしてAndroidタブレットを使い、操作できるAV機器なども増えているので、リビングにぶら下げておいて家族みんなで共用するといったことも簡単だ。
カメラや性能面も安定、ビューイングや記録を残す端末に
OSはAndroid 4.4(KitKat)。CPUがAtomに変更となったが、バッテリー駆動時間は約18時間と10型は同等、8型は若干増えている。メモリー容量が2GBに倍増していることもあり、サクサクと動く印象だ。
性能向上ポイントしてはカメラの画素数が500万画素から800万画素に増えた。シリンダー型のヒンジがちょうどいいグリップになるため、縦位置撮影がしやすい本体だが、横位置でもバッテリー部分を上にすることで割と安定して持てる。そして、カメラそのものも、画素数だけでなく発色やコントラスト、輪郭部分の色にじみなど画質面も向上しているようだ。
若干残念なのは、アウトカメラの位置がヒンジ部分にあるため、スタンドやチルトモードで固定した状態で撮影がしにくい点。ヒンジが水平よりさらに動いて手前まで稼動すれば、旅行などで風景と一緒に自分撮りしたり、夜景撮影時などをする際に、自立させて手振れなどなく撮影できそうだが、構造的に難しいところかもしれない。ただ何らかの形で、スタンドに立てた状態でカメラが使えたらうれいしなと思う。
というわけで、見る、撮る、残すが便利なYOGA Tablet。ハングモードの追加で応用の範囲がさらに広がりましたぞ!